来週のリレーコラム。
髙木大輔
日本のとある山奥の村にて。
薄暗い民家。
ゾンビになってしまった母親は台所で包丁を持ち
何も乗せていないまな板を叩き続けている。
ゾンビの父親はリビングで何も映っていないテレビを観て呻いている。
ゾンビの子供は奇声を発しながら遊んでいる。
自分は押し入れの中から息を殺しながらその光景を覗いている。
彼らに気付かれないよう、視界に一切入らないよう、
そ〜っと、そ〜っと慎重に、
でも素早く、物音を一切立てずに抜け出さなくてはいけない。
こんなゲームが10年くらい前にありました。
「どうあがいても、絶望。」というキャッチコピーで売られていた
サイレンというゲームです。
ぼくはやったことがありません。
でも、どれくらい恐ろしくておもしろい内容かを知っています。
包丁でまな板を叩き続ける母親の狂気の姿は夢にまで出てきたくらいです。
同期のプランナーが教えてくれたからです。
会社の喫煙室で、上記の民家のシチュエーションをシズル感満載で、
めちゃくちゃ上手に説明してくたのです。
彼は、相手が知らない・興味がない話に
惹き込む能力を持っています。
かなりのレベルだと思います。
大事な部分の内容の詰め方、どうでもいい部分の端折り方、間の取り方が
本当に上手い。
会うたびに、何度も聞いた話でも
「あの〇〇の話をしてくれ」とリクエストしてしまうほどです。
来週のコラムはそんな彼、
会社の同期の橋本晋明くんにリレーします。
彼の話の上手さを説明するのになぜ10年前のゲームの話なんだと、
他にもいっぱいあるだろと、
自分でも思うのですが、他のエピソードはここに書けないことばかりです。
どうにか本人に直接会って、話をしてみることをおすすめします。
ただし、、、
かなりの人見知りです。
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