リレーコラムについて

ぎいちせんせい

鈴木契

去年読んだ本、「おざわせんせい」が面白かったのでつけたタイトルです。
電通関西支社でまわし読みして、タイトルまで。(すいません)

私の師匠は、ぎいちせんせい、田中義一さん、
TCCの会費が払えなくなって退会してしまった私の元CDです。
誰か会費払ってあげてください。

私は、ぎいちせんせいにある能力を育てて頂きました。
コピーの書き方?
CMのプランニング能力?
まさかコミュニケーションデザイン能力?
そんな能力は自分で身につけるものです。

それはダジャレに「上手いっっっ!」と合いの手を入れる能力です。
誰よりも早く。いや速く。

ぎいちせんせいは、いつでもどこでもダジャレをぶっこんできます。
社内の会議や、飲みでぶっこむのはまあ仕方ないとして
初対面のクライアントの前でもいきなりダジャレを
ぶっこんできます。
初対面でいきなりダジャレを言われると人は呆気にとられます。
そこで私が横から「上手いっっっ!」と合いの手を入れる事で
クライアントさんは
「なるほど、ダジャレだったのね。アタマおかしい人じゃないのね!」
となるわけです。これで何度も電通の危機を救いました。

人は「ぎいちせんせいは、話を円滑に進めるためにダジャレを言っているんだな、
仕事のためなんだな」と推測しますが、それは誤解です。
ぎいちせんせいは話が円滑に進んでいる時にも無差別にダジャレを空爆してきます。

人はダジャレを聞くと3つの時間を消費します。

ダジャレを理解する時間(それどういう意味?)
ダジャレに対して評価する時間(面白いの?面白くないの?)
そしてもともとの話に戻る時間です。(で、何の話しだっけ?)

本当に無駄な時間です。

そこで私の特殊能力が意味を持ちます。
ぎいちせんせいがダジャレを言ったか言わないかの
タイミングで私が「上手いっっっ!」と言う事により
上記の3つのステップを飛ばして元の話に
戻ることができるのです。

私の「上手いっっっ!」を目撃した皆様は
なぜ私がぎいちせんせいのダジャレを
言うタイミングが分かるのかと驚きます。
これは長年の鍛錬でしか身に付かない特殊能力です。
なぜなら私は感じることができるのです。
ぎいちせんせいがダジャレを言う前に発せられるP波を。
(地学用語で地震の初期微動)

言いそうな間、言いそうな顔から発せられるP波を
素早くキャッチしたら自動的にダジャレ終わりに
10フレームはかぶっていると思うのですが
「上手いっっっ!」と杭を打ち込みます。
お分かりかと思いますが上手いか上手くないかは全く関係ありません。

しかし、その能力と引き換えに失ったもの・・・。
ダジャレ捕りがダジャレ言いになってしまったのです。
私はツイッターでダジャレをつぶやきつづける体になってしまいました。
しかも、ぎいちせんせいのように
「上手いっっっ!」も得られずただただインターネットの闇に向かって。

だれか私のダジャレを拾ってください。
アカウントはikekizusuです。

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