食べるは、エロい。
阿佐ヶ谷にある割烹に、
会社の先輩に
つれてってもらったときのこと。
カウンター8席を、
女将さんがひとりで
切り盛りしています。
とても居心地がよい。
出される料理に
「おいしいねおいしいね」と
うるわしい料理とお酒に酔っていました。
女将さんが目の前で
てぎわよく料理をつくり、
ひとびとは心待ちにしている—。
その光景が、
なんだか、
ものすごくエロい。
うまく説明できないのですが、どんどんエロい。
たったひとりが、
その場にいるすべてのひとの
胃袋を満たしていく様子が、
みんな笑顔で
自分の内蔵を差し出しているように見えてきて、
コースだったのか
その場で注文していたのかは
忘れてしまったのですが、
食べているというより、
与えられているという感じ、
しかも本当に美味しい、
この美味しいというのが重要で、
自分たちの意思で食べに来ていて
食べたものが明日のエネルギーになっていき、
ということは明日までもが支配されていて、
そしてそういうひとが毎日ここを訪れ、
おいしかったからまた来ちゃったヨ、
なあんて永遠に通い続ける・・・
ウ、ウワー!
これは、もしかして、
手で顔を覆って指の間から眺めるに
ふさわしい光景なんじゃないか。
(そのお店は、断じて、決して、そんなことをしないのですが)
もし、もし仮に毒が盛られたとしても、
それすら喜んで受け入れそうなくらいの、
胃袋預けきっている感、
それを誰一人気にとめていない様子。
たまらないなあと思ったのでした。
今も思い出しながら書いていて、
心拍数があがっているのですが、
あんまり人前でいうようなことでもないかもしれない、
と思い始めています。
共感してくれるひとがいることを信じて
投稿します。
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