余計な力が、(ほんの少しだけ)抜けてきた。
フリーランスになって、気がつけば10年目に突入していました。
会社を辞めたのが29歳の時。
いま思えば、無謀としか表現のしようがないし、
いま、僕の横に当時の自分がいたら、全力で止めていると思います。
10年で、いろんな経験をしました。
こういうコラムを書くと、感傷的になりがちなもので、
辛かった思い出のひとつひとつが、今日の自分を支えている、なんて
うっかり書いてしまいがちですが、辛かったものは辛かったです。
過去のどの時代にも、戻りたいとは思いません。
自分自身について見つめ直してみると、
つい数年前までの自分が、全身から火が出るほど恥ずかしくてなりません。
自分を過剰に大きく見せようとしたり。
自分の存在感を必要以上に印象づけようとして、
乱暴で無神経な言葉や振る舞いを繰り返したり。
イタいですよね、そういう人。
けれど、それに全然気づいていなかった。
必死に自分をアピールすることが、生き抜く術だと思いこんでいたのか。
ただ単純に、いい気になっていたのか。
おそらく両方だったのだと思うのですが。
そんなあるとき、身近な人にこう言われたんです。
自分のことを話してるときの潤平さん、
あんまりカッコよくないですよね。
そのひと言で、目が覚めました。
無駄に入りまくっていた肩の力が、するすると抜けていくのがわかりました。
自分を大きく見せることばかり意識するのでなく、
自分のステージを上げることばかりを考えるのでなく、
できるだけ人に迷惑をかけずに、自分にできることをやっていく。
魑魅魍魎ひしめく広告界。
人ぞれぞれに哲学と生き方があるとは思いますが、
しばらくは、僕はこのやり方で生きていこうと思います。
もちろん、うまくいかないことも多いですが。
日々、勉強ですね。
4024 | 2016.01.31 | 50歳まで続けたい。 |
4023 | 2016.01.29 | できることとできないことを、しっかり見極める。 |
4022 | 2016.01.28 | 自分にコントロールできないことは、一切考えない。 |
4021 | 2016.01.26 | 明るい場所へは、近づかない。 |
4020 | 2016.01.25 | 余計な力が、(ほんの少しだけ)抜けてきた。 |