名前紹介。
初めまして、今年度、新人賞をいただいたクオラスの副島夏樹と申します。
新人の年のうちにリレーコラムを書く機会が来るとは思っていなかったので、緊張しています。
そういえば、今まさにTCCの審査期間中ですね。
去年の今頃は「またダメなんだろうな」という思いが渦巻いていて、
授賞したときは夢かと思ったのを覚えています。
ですが、そろそろ新人といわれる一年間の有効期限が切れる頃。
あと1、2ヶ月もすれば、新しい新人が誕生してしまうんですね。
チヤホヤされるのもあと僅かとなりました。
今のうちに自己紹介をして名前を売っておこうかなと。
僕は大学まで福岡で過ごして、社会人一年目に上京。
副島と書いて「そえじま」と読むんですが、東京に来たとたん「ふくしま」と読まれることが多くなりました。
福岡ではほとんど間違えられなかったんですが、福岡などの九州以外ではあまり馴染みがないんですかね。
そして、名前は夏樹でそのまま「なつき」です。
8月1日の夏生まれな上に、肌が地黒なので名は体を表しています。
夏樹という名前は、けっこう気に入っておりまして、
小さい頃、苗字からあだ名を付けられる友達が多い中、
僕は「ナッキー」と名前でのあだ名だったので特別感を勝手に感じてました。
夏樹という名前のせいで女性に間違われることもしばしば。
成人式の年には振り袖のダイレクトメールが大量に届いたり、
派遣のバイトで店舗に行くと女性物の制服が用意されていたり、etc…。
学生の頃は「男で夏樹という名前は珍しいね」と初対面の人によく言われて、その度に「特別感のある名前」という想いを味わっていたんですが、最近では男でも多い名前になってきたので、もう「自分だけのモノじゃない」感が漂って少し寂しい気持ちになったりもしています。
(もともと自分だけのモノじゃないのに…)
勝手に特別な気持ちを持っていたせいか、いつからか「夏樹」はおろか「夏」という字にも敏感に反応するようになりまして。
それ故に「夏」という字が名前に入っている人を見るだけで「その漢字は俺の物だ」と意味の分からない独占欲を感じてしまうことも…。
そんな独占欲は大人になってからもしばらく持ってまして、、、偏った考え方は恐ろしいものです。
ですが、その想いにもある出逢いで変化がやってきます。
打ち合わせに取引先へ行ったときに、初めて合う人達とご挨拶をしていました。
全員と名刺交換をしていた最後に、「○○夏○」さんという女性がいたんです。
僕の中でまた「俺の夏の字を勝手に…」と意味の無いひん曲がった根性がふつふつと沸き始めていました。
でも、その人は「夏」という字が入っている僕の名刺を見て一言。
「夏の字、おそろいですね!」
素敵な発想の持ち方にショックを受けました。
「同じ」でもなく、「一緒」でもなく、「おそろい」!。
本名を「おそろい」にすることなんてあり得ないのに、遠い昔から繋がっていたかのような暖かさ。
しかも、二人だけの特別感を演出して、今まで持っていた独占的な特別感とは真反対の特別感を味わわせてくれる清々しい言葉。
言われた瞬間、その人と距離がぐっと近づいた気がしました。
心なしか、その後の打ち合わせもスムーズに。
独占欲にまみれていた僕の心はたった一言で洗い流され、今までのひん曲がった根性を反省しました。
それ以降は「夏」の字への独占欲を悔い改め、同じ字を使った名前の方や、何かしら共通点がある人には「おそろいですね」ということで、距離を縮めるテクニックを利用させて頂いています。
言葉、いや、発想力ってすごいなと感じさせられました。
あの発想に出逢えて良かったです。
名前に関することをもう少しだけ。
僕の勤める会社は「クオラス」といって、合併から誕生してもう8年経ったというのに業界の中でも(特にクリエイターの人達に)全然浸透していないなと。
口頭だと「コーラス」だったり、「クオダス」などと間違えられることも多いんです。
もしよろしければ、僕の名前とともに、「クオラス」も覚えて頂けると嬉しいです。
長くなりましたが、クオラスの副島夏樹を一週間よろしくお願いします。
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