リレーコラムについて

神様のこと

山根哲也

前々回の小森谷さん、前回の有本さんと
旦那さんのコラムが続いたので、
僕も奥さんの話でも、と思いましたが
よくよく考えると独身なので別の話をします。神様の話です。

ライトパブリシティのコピーライターは、
企画部に所属します。
もう10年も昔、新人だった頃。
企画部のフロアは3Fでした。あと、デザイナーが数名。
そして、秋山さんと細谷さん。
(今もみんなと同じフロアです。毎日います)

当時、誰よりも朝早くフロアに着くと
こっそり秋山さんの机を覗いていました。
年季の入った机には、原稿用紙や緑ペンが転がり、
左側にはアーウィン・ショーやカポーティの本が積まれ、
右側には読みかけの働きマン。安野モヨコのです。
「!!!…こんな70歳がいるのか!」と衝撃を受けました。
(知られたら、たぶん怒られます …)

僕の中では、その机が秋山さんのイメージです。
右と左。上と下。前と後。
年を重ねても、いろんな位置に身を置く。
置こうとしている。それが机の上に表れてるなぁと
勝手に思ったのです。そして、自分もそうしなくては!と。
とりあえずカタチからと思い、
真似して緑ペンでコピーを書いたこともありました。
(読みづらいので、すぐやめましたが)

今日は、いい天気でした。
いつものようにギャルソンを着て。
今日も、秋山さんは秋山さんでした。

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名前
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