さだちゃん
両親はずっと共働きでした。
学校から帰ると、
おばあちゃんはよく
「流し焼き」をおやつに作ってくれました。
膨らんでいないホットケーキ、流し焼き。
すごく焦げていました。
焦げが体に悪い、と
そのころ学校でよく聞いたので、
本当に食べたくなかったです。
せめて、大根おろしをのせてほしい、と
思いました。
さだちゃん
バス通学だった私の家は、とんでもない山の上にありました。
イノシシやタヌキ、サルがよく道路にいました。
バス停から家までは田んぼ、畑、田んぼ、畑…。
おばあちゃんは、たいてい、畑にいました。
遠くから見えるおばあちゃんは、仕事をしています。
だんだん近づくと、
おばあちゃんは、
その場でおしっこをしています。いつも。
バスが通過するのを見て、
私が帰ってきていることが分かると、
おしっこをしだすんです。
真似できないし、
何て説明したらいいか分からない格好で。
しゃがんではいません、半腰です。
太ももの辺りまでズボンとパンツを下ろしています。
少し前のめりになっています。
こんな描写いらないと思いますが、
簡単には想像もできない格好なので
みなさまの脳神経を破壊する恐れはないと思います…。
子どもながらに思ったのは、
なぜ?そこで?よりも
すごい開放感で気持ちよさそう!でした。
バトンを渡してくれたコバサキちゃんが、
「石本さんが入っているトイレのドアを
間違って開けてしまった」という
エピソードを書いてくれていましたが、
コバサキちゃんは何も悪くないんです。
私が鍵を閉めていなかっただけなんです。
確信犯ではありません。自然と、閉め忘れるんです。
居酒屋の男女兼用トイレでも、よくあります。
私が入っていて、ドア開けてしまった殿方は、
とても申し訳なさそうに謝ってきます。
私は、もちろん平然と「大丈夫です」と言います。
だって、私が鍵を閉めていなかったんですから。
私の方が、申し訳ないんです。
トイレの鍵を閉め忘れる。
そして、開けられても動じない。
これは、おばあちゃん、あなたの血ですよ。
もしくは、開放的で気持ちよさそうな
あなたの行為が、
私のシナプスをつないじゃいけないシナプスに
つないだのかもしれません。
たくさんの人には迷惑をかけると思うけど、
悪いことばかりではありません。きっと。
コバサキちゃんと親密?になれ、
バトンまでいただきました。
そして、この先、ステキな殿方との人生が、
トイレのドアによって開くかもしれません。
おばあちゃん!可能性は無限大です!
いまの私は、あなたでできています。
ありがとう、おばあちゃん。
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