「リビングに穴があいてます」
はじめまして。
石本香緒理さんよりバトンを受け取りました、
速水一浩です。
さてさて、早速ですが来月公開の映画で気になっているものがあります。
あの「ゴーストバスターズ」が30年ぶりに復活するんです。
大好きだったんですよね〜。
バスターズが事務所として借りるのが
元消防署で。
出動のときに、2階からポールでシャーッと滑り降りていくのが
かっこいい!というか面白い!
小学生だったぼくは、釘付けになりました。
「いつか家を建てることになったら、あれをつけよう。」
そう心に決めてたんです。
そして、2010年。ついに、そのときは来ました。
「リビングは2階で。なるべく光を入れて、、、」
いろんなお願いを建築家さんにしながら、しれっと切り出します。
「で、リビングから1階にポールでシャーッて降りたいんです。」
「は?」
「シャーっと!(ジェスチャー付き)ゴーストバスターズみたいに!」
「…。」
「消防署みたいに」
「ああ〜、なるほど…さすがに、そんなのつくったことないですけど、、、
面白そうですね!やってみます!」
こうして長年の想いは伝わり、2週間後、図面があがってきました。
3階の高さから2階のリビングを貫き、1階にズドーンと刺さるポール。
なるほど。ポールの端を留めないといけないからね。上から出すのね。
リビングの平面図には、階段横にぽっかりと穴が空いてます。
「いいですね〜!これですよ!これ!」
やたらテンションあがるオレ。
もはや従うしかない家族。
しかし、そこで冷静な妻が言いました。
「穴、おっきくない?」
建築家さん&オレ「え?」
よくよく図面を見てみると、確かに穴がデカい。
酔っぱらって帰ってきたら、確実に落ちるぐらいデカい。
「これ、どれぐらいですか?」
「ポールを中心に、半径80センチです。」
「いやいやいやいや。そんなに、いります?」
「なにせ、つくったことがなくて。ははは」
ですよね。
その後ショールームの柱にぶら下がったりして最適なサイズを検証。
結果、半径35センチあれば、大人でも降りられそうと分かり、
本当にできちゃいました。
ゴーストバスターズな家。
遊びにきた子どもの友だちは、全員、食いつきます。
会社の同期が遊びにきたときは、同期はもちろん奥さんまで
シャーッと降りてます。
だろ!面白いだろ!
やったった感に満たされながら、新しい家にも慣れてきたある日、
知り合いになった消防士さんと話す機会がありました。
「うちにゴーストバスターズみたいなポールあるんですよ!」
「へー、すごいですね」
さすが、本職。話が早いです。
「でも、最近の消防署にはないんですよね。」
「え?」
「結構ケガするんですよ。」
「ええ?」
「結局、階段のほうが速いんですよね〜」
なんとなく、そんな気はしてましたが。。。
いいんです!
フツーとか当たり前より、
(ちょっと危なくても)見たことなかったり、面白いほうがいい。
そういうのが好きです。
こんな感じで、好きなことや、忘れられないことを
書いていこうと思います。
きょうから一週間、よろしくお願いしまーす。
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