僕、パンクロックが好きだ。
大久保浩秀です。
さて、何から話そう。僕の好きなもの。まじめに考えた。
僕、パンクロックが好きだ。
このくだり、分かる人には分かりますよね。
そうです。僕はパンクロックが好きなんです。
どれほどパンクロックが好きかと言うと、
「四十を過ぎたオッサンがパンクのライブを観るためだけに金沢から上京してしまうほど」
ということになります。
(ちなみに最近、上京して観たのはGORILLA BISCUITSとGAUZEです。)
若いころは、当時やっていたパンクバンドの活動を優先するため、
何かと自由度の高いトラック運転手をしていました。
それほどのめり込んでいたのです。
バンドは主に北陸を中心に活動していました。
バンドワゴンに乗って遠く仙台や盛岡でライブをしたこともあります。
ツアーで金沢にやって来たHi-STANDARDのオープニングアクトを務めたこともありました。
だけど、あれです。向いてなかったんですね。
バンドは、あっけなく空中分解しました。
その後もいくつかのパンクバンドやハードコアバンドに加入しましたが、
大した実績を残すことはありませんでした。
その後、紆余曲折を経て広告会社のクリエイティブ職に就くことになります。
コピーを書く。広告をつくる。メディアに載る。
世の中から反響がある。クライアントが喜んでくれる。
賞までくれるという。
すごく楽しいし、やりがいもある。
しかもこれは趣味じゃなくて仕事だというのがいい。
どうやら僕にはパンクバンドよりこちらの方が向いているようだ。
だが、ちょっと待て。
これってパンクロックのおかげなのではなかろうか。
パンクロックは、シンプルで短い。
感情を揺さぶるメッセージがある。
現代社会へのシニカルな風刺がある。
思想がある。哲学がある。
ほら、何かに似ていませんか?
そうです。
パンクロックは広告コピーと同じなのです!
ありがとうパンクロック。
今の僕があるのはパンクロックのおかげなんだ。
オレのパンクロックドリームは本当にあったんだ。
好きです!パンク!
嘘です!
ハハ、騙された気分はどうだい?
Ken Yokoyama “Punk Rock Dream”