リレーコラムについて

フクオカンドリーム教

下津浦誠

昨日チラっと書きましたが、
僕は、映像制作会社に勤務していました。
福岡のビデオ・ステーション・キュー(VSQ)という会社で、
地方ながら、毎年ACCなど何かしらの賞にくい込んでいる
超ガッツのある会社です。

大学4年の頃、映像業界を志していた僕は、
CMの映像制作を学べる講座だと思い込み、
間違ってコピーライター養成講座に通っていました。

コピーライターという言葉も知らず、
CMコースという表記と、他の映像講座よりも格段に安い授業料が決め手で、
何も調べず、何の疑いも無く受講しました。

アホです。。

そんなアホな僕に、宣伝会議さんが救いの手を差し伸べ、
紹介してくれたバイト先が、VSQでした。

当時、福岡制作でカンヌを獲ったり、
賞をたくさん獲ったCMディレクターが
福岡から東京に舞台を移し活躍するという、
田舎者にとっては、夢のような話が近くで起こっていて、
それを、誰が名付けたのかVSQではアメリカンドリームならぬ
フクオカンドリーム(ダセー!)と銘打って、
みんなで躍起になって、CMの企画をしていました。

当時プロダクションマネージャーをやっていた僕も、
朝から夜は通常業務、夜中に企画と、ほぼ寝ずに働き、
先輩ディレクターから、キャベジンとある栄養ドリンクを一緒に飲むと
ギンギンに目が冴えるという荒業を伝授してもらい、
日々を何とか生き延びていました。

僕は無宗教ですが、フクオカンドリームという言葉を信じ、
キャベジンと栄養ドリンクをドーピングして、
死にかけた自分がゾンビのように復活する様を繰り返すと、
企画が降臨した際は、何か神様的なものを感じる錯覚さえありました。
おそらくその企画はクソみたいな企画だったと思いますが。。

ヤバくて楽しい時間でした。

そんな時代から約13年が経ちました。

その間、僕はいろいろやらかして企画を止めさせられたり、
なぜかPMからCGディレクターに転向し、CG室長になったり
CMディレクターに晴れて転向した途端、BBDOにプランナーとして召喚されるという
紆余曲折がありましたが、WEBに載せれない話もありますので、
もし興味があって、僕とお会いする機会がありましたら、直接お話させていただきます。

13年前に一緒に企画をさせていただいていた先輩方は
今、それぞれのフクオカンドリームを手に入れられています。

お仕事をご一緒された方もいらっしゃるかもしれませんが、
九州新幹線のCMをはじめ、東京で大活躍の田中嗣久先輩、
東京と大阪を行ったりきたりと活躍されている
藤本大輔先輩と野村建宇先輩、、、

うーーーん。。。

俺だけダメなんかい!

去年新人賞をいただけて何とか救われました。。
ちがう道を歩んでますが、先輩方に追いつけるようにがんばろう。。
僕だけが、いまだにフクオカンドリーム信者みたいです。

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