蛇 YEAR OF THE SNAKE
TCC新人賞同期(2016年)の
ファンキーVJ下津浦さんから
バトンを受けとりました、川見航太です。
下津浦さん、こんどぜひ「東京音泉」で
VJプレイをお願いします!
(後で説明します)
さて、突然ですが
5年前の2012年、あなたは何をしていましたか?
東日本大震災の次の年、社会がざわざわする中で
何らかの出会いや別れを経験した人も多いと思います。
僕はといえば、2011年の終わりごろに
C.C.レマンという渋谷の広告制作会社に入社して、
新しい仲間ができ、新しい街にワクワクしていました。
入社が決まってから、はじめて渋谷パルコの
エスカレーターで昇っているとき、
「ああ、この街で何かがはじまるんだな」という
予感があったことを、今でも思い出します。
C.C.レマンは、同年代のコピーライターがいて、
デザイナーがいて、ちょっと年下の後輩もいて、
そして敬愛されるCDやADがいて…と、
とても人に恵まれた会社でした。
僕はいつも人に恵まれるのですが、
30代のはじまりから中頃にかけて出会い、
ともに時間を過ごすことができた人たちには
まるで同窓生のような特別な思いがあります。
僕が入った5年前から、出た今年までに、
何人もの人が入り、何人もの人が出て行きました。
また、別の会社にいたときの先輩や後輩、
会社とは関わりのない集まりで会った友人と
仕事仲間になることができたりしました。
しかし早くも、2011年に出会った何人かは、
2012年に独立という形で別れることになりました。
「自分の道を見つけたい」
そのままの言葉ではなかったけど、
そういう思いがひしひしと伝わってきました。
冒頭に唐突に出てきた
謎の言葉、「東京音泉(温泉)」は
そういう時期に、ほぼ無意識に思いついたものでした。
1995年、ダウンタウンの浜ちゃんは
「温泉でも行こうなんていつも話してる」
と歌っていましたが、いま考えてみれば、
自分は離れてしまった人たちと落ち合える
温泉のような場所が欲しかったんだな、と思います。
「東京温泉」は、調べてみると、
今はもうない、トルコ風呂などのあった
入浴施設及び企業名らしいのですが、
ある日、ファンキーな先輩が、
(その人は名古屋から東京に引っ越してきて、
次の年には名古屋に帰ることになるのですが)
「DJイベントやりたい」と言い出し、
温泉の“温”を“音”にした名前を
イベント名にすることにして以来、
何のかので、次回で10回目を数えます。
ルールは、
「ポスター/フライヤーのデザインには注文をつけない」
「素人DJを優遇し、本気で好きな曲をかけて飲み談笑する」
「DJ以外でも、何かやってくれる人がいれば大体何でもあり」
という、ゆるいもの。
ポスター/フライヤーのウエイトが高いのは、
デザイナーやイラストレーター、カメラマンなどの職種の人が
仕事ではなかなか見せられない力を開放したものを
見られる場になってほしいとの思いからで、
毎回、担当する人が変わります。
そしてこれは、音楽に関わる仕事がしたい、という
僕のちょっとした夢のはじまりでもあります。
2012年は、
そういうことをはじめた年でした。
だから、2013年の年賀状には
別れのセンチさと、それでもつながれるという
希望的観測が混じっています。
デザインは、元同僚(2016年転職)の三好誠さん。
いまは新宿の会社で
広告だけではなく装丁デザインなども
手がけているということです。
♨ きょうも、だいぶ、わいてます。
東京音泉についてなど、ご質問などあればこちらへどうぞ。
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