伊藤の中の伊藤
伊藤健一郎
はじめまして、伊藤健一郎です。
姓も名も、ありきたり。
親には失礼ながら、平凡過ぎてコンプレックスです。
いえ、正しくはコンプレックスでした。
いま私は、名古屋でコピーライターをしているのですが、
2年前に赴任が決まった際、ある人からこんな言葉をいただいたんです。
「愛知県は、日本でいちばん伊藤が多い県です。
どうせなら、伊藤の中の伊藤になって帰ってきてください」
言葉の主は、門田さん。帽子の人です。
(そして、私の師匠の師匠です)
笑っちゃいました。
平凡な伊藤たちがうごめいている姿を想像して。
そして、生まれて初めて伊藤であることを肯定できたんです。
突出した伊藤になれば、伊藤も悪くないかって。
私が言わずとも、門田さんは骨の髄までコピーライターなわけですが、
おくる言葉にも発見があるなんて、なんかズルくないですか?
と、ここまで書けばおわかりの通り、
私は、コピーを愛する人たちに囲まれながら、コピーライター人生を歩み始めました。
だからこそ、TCC新人賞だけは欲しくて…
選ばれてすぐに門田さんが電話をくれました。「よかったね」って。
ほんとに、よかったです。ありがとうございました。
せっかく新人賞をいただいたので、
新人らしく、これまでの縁に感謝するコラムを書きたいと思います。
平凡ですみませんが、よければおつき合いください。
伊藤健一郎
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