苦手
文章を書くのが苦手だ。
年賀状に添える一言コメント。
送別会でわたす色紙の寄せ書き。
結婚式の二次会のチェキに書くやつ。
ぜんぶ苦手だ。
ここ1〜2年は、
二人の娘に持たせる保育園ノートの
通信欄に毎朝苦しんでいる。
忙しい朝の時間をぬって
なんども推敲を重ねた文章が、
先生に華麗にスルーされたりする。
つらい。
つらいのだが、
もしかしたら僕が死んだ後に
娘がこれを偶然読み返すことが
あるかもしれないから。
何気ない日々の出来事もこうやって
書き留めておくことに意味がある。
と自分に言い聞かせながら書いている。
5月2日
お母さんが地獄の絵本を買ってきました。
見るからにおそろしい表紙なので
子どもたちもおびえていて、
ひとまずお利口にしています。しめしめ。 父
我ながら良いエピソードを書けたな、
と思ったがこの日も先生からはノーレスだった。
つらい。
最近では娘本人に
何を書いたらいいか聞くようにしている。
オリエンがあると結構書ける。
——
次回のリレーコラムは、
同じ部署にいる諸橋くんにお願いしました。
二つ返事で快諾してくれるなんて
諸橋くんは文章書くの好きなのかな。
うらやましい。