リレーコラムについて

祝日とは。

岩崎亜矢

「日本は、祝日/休日が多い」。
外国人、あるいは海外在住の日本人が語る
こんなコメントをたまに目にします。

まあどうせこの手の話のオチは
「周りの目を気にして有給を取れない日本人」
「効率の悪い日本人」
的な展開になるのだろうと思い、
最後まであまり真面目に聞いてもいないのですが
(調べによると、日本の祝祭日数は17日で世界トップ、
ついで香港が13日、シンガポールが11日だとか。
まあ確かに多いのかな)。

なので、これはかなり日本人的な感覚なのかもですが、
特に、週の真ん中にぽっこり休みがあると、
私は純粋に嬉しさがこみ上げます。

日々バタバタと生きていると、
祝日って結構忘れていることが多くて、
ふとその休みに気づいた瞬間って、
去年の服のポケットから500円玉が出てきたみたいな、
そんな、静かで確かな喜びにあふれていませんか?

もちろんプレゼン前に祝日がたまたま入ってしまうと
休日を考えての進行になるため
チーム全体に無理も出てきますが、
でも「無理してでも休む」って
とても尊い行為だとも思いますし
(チーム内にどエスの人がいると休日進行になる確率は高い)、
祝日前になると毎年恒例となる
「今年のGWは10連休!!」という類のコメントがありますが、
そういうことで一喜一憂するのも、
なんだか日本人的で、
愛おしい風景だなあ、なんて思います。

ところで昨日は、勤労感謝の日でした。
東京はどんよりとした1日でしたが、
私はようやくブレードランナーを観に、
渋谷の街へと足を運びました。
終わりかけにもかかわらず、場内は満員。
この映画に関しては、とにかく、
「よく次作をつくろうと思ったな…」という
その勇気にひれ伏すばかりです。

勘のいい読者の方はもうお察しかもしれません。
昨日私は、
「勤労感謝の日に働くなんて…ねえ」と
1日しかアップしていないコラムを、
もう休んでしまいました。
こういうところは、
「日本人的ではなくラテン気質なのではないだろうか」
などと、イタリア・スペイン方面の方々に
怒られそうな推測をしている、今日は金曜日。
本来であれば本日までのコラムですが、
事務局さんのはからいで
来週までお付き合いいただくこととなりました。

というわけでみなさま、よい週末をお過ごし下さい。

岩崎亜矢

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