もんじゃ焼き
もんじゃ焼きがいちばん好物の私は、
誕生日の時など「何が食べたい?」と聞かれるといつも食い気味に
「もんじゃ!」
と答えてしまう、母にとっては料理の腕のふるい甲斐のない子でした。
なので、実家にはもんじゃ専用のヘラ「はがし」もありました。
妹とベランダでもんじゃをしたこともありました。
一人暮らしをしていた時、無性に夜中にもんじゃを食べたくなり、
会社帰りにスーパーでキャベツ、揚げ玉、切りいかなど買い込み、
ガスコンロに火をつけ、フライパンでもんじゃを作り始めました。
小麦粉と出汁の合わさった水っぽい生地が、ジャーッと音を立ててフライパンに流れます。
狭い台所のフライパンの上でも、お店のように丁寧に土手を作ってから全体を混ぜ合わせるというこだわりは忘れません。
そうしてできあがった待望のもんじゃを食べようとフライパンごとそのまま食卓へ移動するも、
当時の私は卓上コンロを持っておらず、食べるそばから急速にもんじゃは冷めていきました。
でも、グツグツ言わせるにはまた台所で加熱する以外の選択肢はない。
しかたないので食べかけのもんじゃの入ったフライパンを手に台所へ戻り、ガスコンロの前でもんじゃを立ち食いしました。
ホットプレートほしい。