隠れ営業志望の男 その2
明日と言いながら、遅くなってすいません。
こんな男がなぜコピーライターになってしまうのか?
という話を引き続き。
ある日、悶々生活学生が友だちと酒を飲んでいると、そこに友だちの先輩とやらがやってきた。
「へー就職決まってないの?うち募集してるよ、広告の会社だけど」
まじかよ!チャンスハズカム!
こみあげる笑いをこらえながら聞いてみる。
「で、先輩はなにやってんですか?」
「俺?コピーライター」
コピーライター?ああ、糸井重里(すいません呼び捨てで)みたいな人か…。
「面接受けてみたいんですけど」
「じゃ人事に電話したら?」
オッケー!さっそく次の日アポをとる。
お決まりの紺スーツとレジメンタルタイでビシッと決めて出かけましたよ。
で、いかにも人事部長的ビジュアルの人が待っていた。
「君の希望職種はなにかな?」
「はいっ、営業です」
「…あのねえ、うちはコピーライターとデザイナーしか募集してないんだよ」
コピーライターとデザイナー?おいおいちょっと待ってくれ。
「営業っていらないんですか?」
「いらない」
いらない?どーゆーことだ!お前なんかいらないってことか?
「どうしますか?」
どうもこうもないよ!うーん、どうすんだ…デザイナーっていわれても…美術の点何点だったかな…コピーって何だろ?うーん…字ってことだな…字は書ける、そうだよ字書けばいいんじゃん!
「コ、コピーライターで受けてみたいです」
そこは制作会社だったのです。
つづきは明日。
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