N.Yを思う
俺はN.Yで「イヤな思い」をした経験が、
一度もない。
2回くらいしか行ったことがないから
偉そうなことは言えないが、
とにかく一度も、ない。
街を歩いていても、食事をしていても、
ショッピングをしていても、仕事をしていても、
とにかくあの街は気持ちがいい。
心地よい緊張感と、どこまでも自由な空気感が大好きだ。
ホテルのドアマンは、俺のつたない英語を
「とても上手だ」とおだててくれた。
レストランで会った黒人のボーイは、
九州に日本人のガールフレンドがいるんだ、と
少し照れくさそうに話していた。
カメラマンのアーサー・エルゴートは、俺のことを
「cool copywriter」と呼んでくれた。
テレビに映し出されるとんでもない映像を見ながら、
あの街と、あの街の人たちのことを考える。
本当に「数千人程度の犠牲者」で済むのだろうか。
そして俺がいちばん「怖い」と思った映像は、
パレスチナの街角の映像だった。
大人も子供も、まるでワールドカップで優勝したかの
ように、アメリカをやっつけたと無邪気に喜んでいる。
世界はまだまだ、狂っている。
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