リレーコラムについて

コネも実力もないけどコピーライ

長井和子

資生堂の松原さんからデンワがかかってきて、名誉ある次のコラムのバトンをタッチされました。ふだんTCC にすっかり不義理をしている私も、実はつい先日、事務局をたずねたばかりです。
なぜかというと、私の新刊「33 歳、子供2 人、それでもコピーライターになりたかった」という本が亜紀書房から出たので、そのプロモーションに行ってきました。というわけで松原さんから「コラム」と言われたときも、とっさに腰が引けたのですが、「本の宣伝もしていいのよ」のひと言に惹かれついフラフラと引き受けてしまったというわけです。
なのでさっそく宣伝から始めさせてもらいますが「スッゴク面白い!」と評判の本です。ホント、私が自分で言ってるわけじゃなくて、講談社のベテラン編集者(もとフジTV 局アナで辛口、めったに人をほめない)津田千鶴さんが、「スゴークオモシロくって、一気に読んだ」と言ってくれたのに意を強くしているのです。
コネも経験も実力もなく、その結果、ドコも雇ってくれそうもないけど、でも“コピーライターになりたい”という人には必読の書!
ちなみに登場するコピーライターは「岡田耕さん(故人)日暮真三さん、仲畑貴志さん、梅本洋一さん、魚住勉さん、渡辺博信さん(故人)」、それに伝説の黒須田伸次郎先生、糸井重里さんに林真理子さん、イラストレーターの福山小夜さんも登場します。(本当は業界裏話をもっともっと書いたのだけど、編集者の意向で差し障りのありそうなところ…つまりイチバン面白いところが削られてしまったのですが…)
それでも松原サンなんかも
「知っている人が実名でバンバン出てきてすごおくおもしろかった」と、資生堂の後輩にも“買え、買え”と勧めてくれているとか。友達はホントありがたいです。
次のチャンスには、ぜひ今回ボツになった原稿に日の目を見せたいと思っています。(どなたか出版社紹介して下さい)
で、本の宣伝だけでこのコラムを終わってはかなりのヒンシュクを買ってしまいそうなので、私の得意技は何かと考えたのですが、別名を「歩く飲み屋辞典」と言われていますので、やっぱり飲み屋の紹介かなーと。
これは日暮真三さんがそのセンパイから「コピーライターは同じ喫茶店に2 度行くな」と言われたというエピソードを聞き、私なりに同じ飲み屋ばかりに片寄らないよう心がけていた成果(?)と言えましょう。
このところ小泉内閣の構造改革も足踏み状態、先行きの経済の見通しもわからない今、“フトコロにも秋”の方のための1 軒をまずご紹介しましょう。…ところでニューヨーク市民のインタビューを見ていると、
“日本に軍事協力は期待していない。経済面で援助してくれれば…”
“日本は憲法で軍事援助は無理と思うから…”と口々に答えているのに、ナゼ小泉サンは“軍事協力をしなければ世界から孤立する”とばかり勇んでいるのでしょうか?それでも国民の73 %は小泉サンを支持しているのでしょうか?そういえば孝太郎君もCM についに登場ですね。W 孝太郎で俵サン登場とは…。で、俵サンといえば先日俵萌子さんが近著を送って下さいました。70 才からのパソコン挑戦ぶりなど中々おもしろかったです。“生きることは始めることー海竜社ー”…などと、連想ゲームや本の紹介をしている場合ではなくて、飲み屋の紹介でした。
今回はウチの会社のすぐ近所にある「300 円居酒屋民酒党」をご紹介します。
「ア、何か本で読んだ」というアナタ、でも行ってはいないでしょ?(行った人は壁にポラロイドが貼られ、TCC 会員では電通の角田誠氏が酔っぱらった顔で写っています)
で、このお店はもちろんなんでも300 エンなのですが、エライのはちゃんとおいしいことなのです。春先には山ウドやタラの芽の天ぷらなども揚げたてが出てきますし、牛のハラミも(今はチョット敬遠ですが)大根おろしが乗って6 切れほどがやってきます。ハタハタや、煮こみなどのほか、焼きガニ、焼きホタテなど炭火メニューも豊富。これからは焼きガキもおススメです。一説には本当に“民主党”のアンテナショップとも…?
乃木坂駅3 番出口、外苑東通りを六本木方面に1 〜2 分直進すると右側にベーグル屋さんがあるので、その角を右折、すぐです。(TEL03 -5775 -6838 )

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