私は、マルチトラッカー
こんにちは。
きのうは、終日、撮影だったため、コラムはお休みしました。
今日が、最終日でしたね。
来週からのバトンをお渡ししたのは、、岩崎竹彦さん。
一時期、私の下で、コピーをバリバリ書いていました。
今は、読広さんで、コピーをバリバリ選んでいるそうです。
<私は、マルチトラッカー。夜な夜な作業に精を出す。>
なんか、あやしー、ですよね。でも、私の最近の趣味は、これ。
みなさんがよくお使いの音楽テープには、いくつのトラックが潜んでいると思いますか。まず、A面とB面、そして、LとR。あの細いテープ幅のなかに、実は4つのトラックがあるんです。やろうと思えば、それぞれのトラックにそれぞれの音を入れることができるわけです。
もう、おわかりですよね、マルチトラッカーとは、マルチにトラックを使う人、つまり、多重録音を楽しんでいる人なのです。
ただし、この趣味に精を出すためには、みなさんがお持ちのカセットレコーダーではダメ。マルチレコーディング・デッキという趣味人の道具が必要になってきます(楽器屋さんに行かないと、ゲット不可。4万円ぐらいからあります)。
青春の1コマとして、ドラマーのいないロック・バンドをやっていたことがあって(わさびのないサシミのようなもの)、最近、ふと、青春回帰の欲望がムラムラと湧いてきて(養老院での恋のようなもの)、ちょっと久しぶりに音楽でも創ってみようか、でも、バンドとか組むのもめんどくさいし、深夜しか自由時間がないし、とか、思った末に、MDのマルチレコーディング・デッキをゲット!いやー、うれしい、ぞ、と。
まず、1トラック目に、リズム系を入れる。2トラック目は、ベース系。3トラック目は、コード系、4トラック目は、ボーカル系、てな具合で、進めていって、オリジナルが、たった一人で、できてしまう。
すごいですね、おもしろいですね、あやしーですね。
今、会社から帰って寝るまでの時間とか、土日、家族が寝静まった時間とかに、しこしこ、アーティストをやっています。
そうですね、問題といえば、曲が出来たら、誰に、どんな時に、聞かせるということですかね。
これは、相当、迷います。
「どう?」と感想を聞くと、やや間があって
「ま、いいんじゃない」とかいわれて、その「ま、」のニュアンスが気になったり、
「おれ、あんまり、音楽くわしくないし」の「くわしくない」が本当なのか、やさしさなのか、計りかねたり、といろいろ、です。
特に、私の場合、最悪なのは、娘ふたり(15歳と12歳)の反応。
「どう?」と感想を聞くと、即座に、
「気っ持ち、悪い」「変な声」「人に聞かせないでよ」「顔が最悪(音楽に関係ないだろ、こら!)」。
と愛のない言いまわし。
そこへ、行くと、妻の反応は、さすがで、
「いい曲、つくって、早く印税生活送らせてよ」。だって。
愛のない連中に、音楽を聞かせてはいけないんですよね。
みなさんは、お近くに、マルチトラッカーがいたら、ぜひ、愛ある態度で聞いてあげてください。
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