自転車泥棒
先日、74才になる父がふっらと私の家に来て
突然こんなことを言い出しました
「いやー、警察で取り調べ受けちゃってさ」
おいおい、いったい何やらかしたんだ
確かにうちの親父には驚かされることがしばしばある
マクドナルドに一人で入る勇気がなく
仕方ないから女子高生ナンパして一緒に食べたとか
(そっちの方が勇気いるだろ)
私の結婚披露宴でカミさんの友達の電話番号聞き回り
親戚から白い目で見られたりとか
さては女がらみの犯罪か?
どうも父が言うには、
いい陽気に誘われ、多摩川を散歩してた時のこと、
川の中に自転車をみつけ、ゴミと一緒に引き上げてみると
錆びてるけどまだ乗れそうな感じ、
近くの自転車屋へ引っ張って行き、タイヤ交換、ベルまでつけて
意気揚々と家に帰ってきたそうです
鑑札の手続きをしようと今度は近くの自転車屋に持っていったら
盗品かもしれないと言われ、驚いて近所の交番そして警察へ
川を掃除したご褒美にもらったつもりが、警察の取り調べ室へ
結局、警察で「ゴミ集積所に捨てられたもの中から
拾って私物にするのと性質が違う」と言うことになり
指紋、掌紋、手型、写真撮影の後
反省と謝罪の文章が作られ、身元引受人に母が行き
やっと家に帰れたそうです
「拾ったものはすぐ交番に届けろ、すぐ!」
と、すぐを強調して帰っていきました
なんか警察の対応に釈然としない感じもしましたが、
まあ、私物にしようとしたのがいけなかったのでしょう
結局、得したのは自転車泥棒ってわけで
損したのは盗まれた人と警察で搾られたうちの親父
とんだ散歩だったそうです。
後日、改めて警察から呼び出しがあり
自転車は本人に戻った由、
いろいろ直してもらって感謝していることを
父は伝えられたそうです
父、修理費、5000円の損。