リレーコラムについて

父へ

白石大介

父は覚えていないかも知れない。僕は小学校の低学年だったから25年以上前になる。神宮球場に早慶戦を一緒に見に行った。ちょうど、われわれの席の数列後ろで
たぶんけんかだったか、騒がしくしてる人たちがいた。父は、そいつらに向かって、「おまえら、ここになにしに来てんだ!」と、怒鳴った。父は、まっすぐだ。そんな父を、誇らしく思った。

その頃住んでいた団地の脇の道路で、たまに、キャッチボールをした。父の球は、速く、重かった。そのボールの重さは、父そのものだった。僕は、球を受けた時、少し痛いことが、嬉しかった。

父は、今日で、62になった。もう、キャッチボールはしない。でも、父の投げる球は、きっと、今でも重い。お父さん、お誕生日、おめでとう。

一週間、ありがとうございました。1日さぼってごめんなさい。1日私物化してごめんなさい。来週は、久能季恵さんです。愛のある素敵なコピーを書きます。酒が入ると少々乱暴になりますが、みんなに慕われています。少なくとも、僕は、慕ってます、ハイ。久能さん、よろしくです。

白石大介の過去のコラム一覧

0556 2001.12.01 父へ
0555 2001.11.29 韓国語
0554 2001.11.27 日本語
0553 2001.11.27 観覧車
NO
年月日
名前
5855 2025.02.05 大塚久雄 これこそ突然だが、
5854 2025.02.04 大塚久雄 これまた突然だが、
5853 2025.02.03 大塚久雄 突然だが、
5852 2025.01.31 鈴木拓磨 アイ・ドント・ノウ・ユー
5851 2025.01.30 鈴木拓磨 石に刻め
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