女房の下着
ついこの間、気がついたのだけれど、最近、女房の下着が微妙に派手になってきているのだ。子供の肌着や僕のデカパンに紛れて、こっそり干してある女房の下着がどうも派手なのだ。と言っても、スケスケのエロティックなものではない。また、局部に穴があいているようなプレイ用の下着を着用しているわけでもない。それはそれで恐ろしいのだが…。
女房と子供たちが買い物に行った日曜日の昼下がり。日の光に照らされている、ちょっとだけ派手になり、ちょっとだけカラフルになっている女房の下着をぼんやり眺めながら、女房の気持ちをおもんばかってみようとしたのだが、どうにもうまくいかない。が、うまくいかないながらも、さらにぼんやり眺めていると「付き合い始めた頃に、この下着をつけていたなら、俺はあいつを女房にしただろうか」などという気持ちがよぎった。そして、なぜ、そんな気持ちがよぎったのかをさらに考えようとしたとき、女房と子供が帰ってきた。
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