初公開!高藤のアイデア帳 2
高藤晴透
こんにちは。昨日は大丈夫でした?僕のリレーコラムを読んで、不快になったり、気分が悪くなったり、仕事のやる気がなくなったりしてません?実をいうと僕は大丈夫ではありませんでした。リレーコラム云々ではなく、昨日、おとといと38度以上の熱が出て、会社を休んでしまいました。でも、リレーコラムは休めません。なんとかがんばって続けようと思います。それでは今日も、僕の「アイデア帳」から2回目のネタをいかせていただきますね。今日はちょっとだけ長いお話です。展開が早いので(早すぎる?)楽に読めると思います。よかったら読んでください。
【レベルめがね】
とてつもなく派手なめがねをひろった。かけてみるとダテめがねだった。左のレンズをよく見ると、隅の方に何かのレベルを表示するカラフルなゲージを発見。最高レベルは真っ赤な20。最低はブルーのマイナス20。今は黄色の0を指している。僕はそれが何のレベルを表しているのかさっぱりわからなかったが、とりあえずそのめがねをかけて街を歩いてみることにした。とてつもなく派手なめがねだったので、みんなが僕に注目した。すると何度かゲージが上がったり下がったりして、あるレベルを示しだした。「ははーん、さてはこのめがねで人を見ると、レベルが表示されるんだな。」そこまではわかった。そこまではわかったが、それが何を表したレベルかがまだわからない。レベル7。レベル2。レベルマイナス4。レベル5。レベル10。レベルマイナス9。レベル17、こいつはすごい。レベルマイナス19、おおこいつもすごい。でも何がすごいかはわからない。こんな訳のわからないモノ捨ててしまおうかと思ったが、レベルが何を表しているのかが、どうも気になって捨てるに捨てられない。そのうち、めがねを外すこともできなくなった。はずしている間に、レベルが何を表しているのかを示すヒントが見えるかもしれない。そう思うと僕は、風呂でも、寝るときも、プールで泳いでいる時でさえめがねをはずせなくなった。そんな日々を過ごしていると、僕の知らないうちに、ある雑誌主催の「街のベストめがねマッチング賞」に選ばれた。しばらくすると、いつのまにか日本めがね推進委員会のイメージキャラクターとして選ばれていた。次の年、パリで行われた国際めがねフォーラムでスペシャルゲストとして招かれた。その10年後には、ハリウッドの「めがねスター」として名を馳せ、映画やCMにひっぱりだこ。また「めがね マイ ラブ」という世界的なヒット曲もだし、1000年に一人の大スターと呼ばれるようになっていた。そして50年後の僕の葬式には、世界中からたくさんのめがねファンが追悼式に来てくれ、たくさんの花と一緒にたくさんのめがねが供えられた。最期のさいごに棺桶の小窓からたくさんのファンたちが、順番に僕の顔をのぞき込み、涙ながらに別れのあいさつをしていった。レベル3。レベルマイナス20。レベル0。レベルマイナス8。レベル17。レベルマイナス20・・・・・・。
これは大学生の頃、学校の最寄駅のホームでメモったものです。僕が人を色眼鏡で見ている(偏った見方をして人によって態度を変えている)自分に気づいて悩んでいた時に思いついた話です。だったらもっとシリアスな話が浮かんでくるだろうと思うのですが、実際には、こんなアホな話が出てきちゃいました。僕の頭の中はどうなっているのだろう?それではまた明日。
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