もう少し昨日のつづき。
篠原充
僕たちはクリエイティブという土俵にいるので、もちろん創造力は大事なわけですが、それ以前に「想像力」というのが大切な気がします。というか僕はそれも大事にしています。
ターゲットと呼ばれる彼らは、今どんな気持ちでいるのか、この商品とはどんな態度で接するのだろうか、何を欲しているのだろうかあるいはいないのだろうか、そんなことを他人の心の中を創造すること。同時に、いいコンセプトとコピーができたとして、どう説明したらクライアントは認めてくれるか、驚いてくれるか、つまり通るか、を想像すること。
このプレゼンの仕方を考えるというのもひとつのクリエイティブなわけで、相手は商品づくりや物売りのプロであってもコミュニケーションのプロでは本来ないはずですから、「なんでこのコピーがわかってくれないんだ」じゃ仕事にならんわけです。
もちろん「我が道を行く」で、道がいっぱい広がってるクリエーターにはいらぬ苦労ですが、これからこの仕事を始めようと思っている方、大多数はこの荒れ地を乗り越えるのに七転八倒するんですよ。あ、なんかネガティブな物言いになってしまいましたが、そんなつもりじゃないです。そんなことも含めて、この仕事、面白いです。自分の視点やメアイデアやッセージに共感してくれる人がいるって実感は。
想像する、で、創造する。抽象的すぎたらすみません。
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