7月24日
今日、2020年7月24日は、
東京オリンピック開会式がおこなわれるはずの日でした。
2019年が明けて、いよいよオリンピックだと高揚した気分も束の間、
未知のウイルスによって、これまで経験したことのない毎日がやってきました。
突然はじまったリモートワーク。なかなか手に入らないマスク。
家から出られないストレスも、あまり経験したことのないものでした。
未来に不安を感じながら日々の変化を受け入れることに必死で、
あっという間に、本当にあっという間に、7月24日になりました。
いま、スポーツの世界ではたくさんの新しい試みが始まっています。
オンラインで試合を中継することだけではなく、ファンとアスリートの
新しいつながりを生み出す場が次々とつくられています。
選手がいっしょに練習してくれたり、ファンの質問に答えてくれたり。
投げ銭のシステムが取り入れられたり、舞台裏を動画で配信してくれたり。
それらの活動は、私たちがスポーツをもっと深く知る機会となり、
なじみのなかった種目に注目するきっかけを与えてくれました。
スポーツの新しい楽しみ方が次々と生まれていく様子は、
そのニュースを知るだけでも私たちを明るい気持ちにしてくれます。
私たち人間は、いつだって知恵やアイデアで困難を乗り切ります。
これまでのやり方と、これからのやり方の、それぞれのいいところを取り入れて、
まったく新しいやり方をつくります。そうして新しく見つけた方法で
困難を乗り切るだけでなく、これまでよりも素敵な世界を生み出します。
2021年に東京でオリンピックが開催されるかどうかはわかりません。
けれど2021年の私たちは、今よりもひとつ進んだ生き物になっているはずです。
たくさんの知恵とアイデアで、ファンとアスリートの大きな情熱で、
スポーツのこれからの世界が盛り上がっていくことを強く願っています。
一週間、ありがとうございました。
このバトンは、久山弘史さんに渡します。
火曜日にお願いの連絡をしたら、
木曜日に「もう全部書いたったわ!」とおっしゃってました。
久山さん、どうぞよろしくお願いします。