How to be a copywriter ?その1
はじめまして。今週のリレーコラムを担当させていただくことになりました、リクルートメディアコミュニケーションズ中国制作部の吉田一馬です。実は、小川さんからバトンタッチを受けてからというもの緊張しっぱなしです。だって、毎日お昼時間に読むのを楽しみにしていたこのコラム、まさか自分が書くことになるとは。先輩たちのように面白くてためになるコラムは書けないと思いますが、一生懸命がんばりますので、金曜日までどうぞよろしくお願いします。
で、何を書こうかなーと色々悩んだ結果。僕が知りたいと思っていること、思っていたこと、を書くことに決めました。具体的に言いますと「How to be a copywriter?的なもの」「僕のコピーの特訓方法」「新人賞の5作品紹介」などなど。僕自身、今年運良く新人賞を頂けたのですが、まだまだワカゾーです。ちょっと前まで、コピーライターをめざす学生だったし、新人賞を狙う若手コピーライターの一人でした。その頃、知りたかったことを書くことで、学生の方や同世代のコピーライターの人に「なんだ、新人賞をとった吉田もおんなじこと考えてたんじゃん」なんて思ってもらえれば嬉しいッス(※生意気に思われた方、申し訳ございません)。僕も、何かのヒントを、このホームページに探しに来ている一人です。皆さんにひとつでも、ちっちゃくても、何かのヒントを見つけてもらえるように、一週間頑張ります。※こんなことを知りたい、聞きたい、というものがあれば、掲示板にてぜひぜひお知らせください。
さて、一週間の前半は、「How to be a copywriter?吉田バージョン」を書かせていただきます。
なぜ僕が広告の世界に入ったかといいますと、大学のゼミがきっかけでした。その名も「広告論」。二年生になる前にゼミを選ぶのですが、それまで僕は「ツブシのきく進路」ばかり選んできました。何かに絞ると、あとから他の道に進みたくなった時に遠回りになってしまう、と思っていたのです。商学部を志望したのもそのためでした。ですからゼミも「経済論」や「マーケティング論」という、後から何になるときでも役に立つようなゼミに入るつもりでした。でも、いざ選ぶときに「このままでいいのか、オレ?」と思ったのです。人生に一度くらいは何か一つの分野に没頭したい。そのための挑戦は、大学時代がいい時期だ、と思いなおしたのです。また漠然と就職活動のことも考え、「大学で何を学んだかくらい言えないと」とも思いました。そこで、一番道が絞られてそうなのはどのゼミだ、と探し出会ったのが「広告論」だったのです。※今考えると、経済論やマーケティング論のゼミだって十分絞ってある学問ですよね。なさけなや。
では大学時代にどのようなコピーの訓練をしたのかをご紹介します。
その1/コピー100本ノック:ゼミの先生が持っていた「宣伝会議」を読む機会があり、そこで「宣伝会議賞」なるものを知りました。広告のなかでもコピーの分野に興味をもった僕は(美大生でもない僕は、デザインはハナから諦めていました)、さっそく挑戦しようと決意。ただ時期が悪く、大学2年の冬に気付いたときには、もうその年の締切はすぎていました。なので、応募はできないのですが、同じ課題でキャッチ出し100本ノックにチャレンジすることにしたのです。今考えるとハズカシイキャッチばかりですが、当時は自分なりにアタマを悩ませマジに100コ考えました(コンビニのバイトで、レジ打ちしながら、掃除しながら、品だししながら考えてました)。ただ、すごい天才的な人でないかぎり、広告初心者が自分でどのキャッチがいいかなんて分かりませんよね。そこで僕はゼミの先生に見てもらっていました。まわりに、広告がなんたるかを知っている人がいるかいないかは、コピー書き始めの人にとって重要なことだと思います。
その2/宣伝会議賞への挑戦:大学3年の夏の終わり。ようやく、応募できる宣伝会議賞の課題が発表されました。この間の一年間、コピー100本ノックをかかさずしていたかというとそうではないのですが… 僕は張り切って挑戦しました。でもベラボーに何百本も応募したかというとそうでもありません。目標数は60。応募期間が2カ月あるので、一日一本、必ず「応募してもいいレベル」のものを書く、という目標を自分に課しました。過去の宣伝会議賞の審査結果がでている号(たいてい4月号ですよね?)を図書館であさり、参考にしながら書き書き、だいたい一日に2時間くらい考えたと思います。で、結果はというと…、60本中、一次審査通過が10本くらい。以上。二次審査にいけなかったのが悔しかったのですが、「広島県 吉田一馬」という名前が全国誌に載る快感は十分味わえました。※2年目からは、実際に広告作りに携わっていたので、そちらに集中したく、応募数は少なくなっていきました。
今思うと、この宣伝会議賞に応募するため、一日2時間、60日考え続けられたので、この道に進む自信というか、自分に向いてるのかな、と思うことができるようになりました。この期間は、確実に今の僕の土台の一部となっています。※大学時代の広告づくりへのモチベーションですが、実はコンプレックスからなんです。カノジョが心理学専攻で『実験』をよくしていて、非常にうらやましく感じてたんですよ。カッコヨクないですか、実験って。それで僕も何か頑張らなくてはと思い、広告に打ち込むことができたのです。
それでは、長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。明日からもよろしくお願いします。
※明日は、大学4年の春に通った「宣伝会議 コピーライター養成講座」のことを書こうかな、と思っています。
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