リレーコラムについて

How to be a copywriter?その2

吉田一馬

皆さんこんにちは。今日は「How to be a copywriter?その2」ということで、大学4年生の春に通っていたコピーライター養成講座 福岡教室での話をさせていただきます。
「コピーライターを目指すには養成講座に通わなくては」と思い、通いはじめたのですが、きつかったですね。いや、お金が。広島-福岡間の新幹線代で往復約1万5000円。だいたい金・土が授業だったので、交通費節約のために福岡に泊まることにし、さらにビジネスホテル代が約5000円。毎週末2万円ぶっ飛んでいきました(入学金は弟にたのんで借りました。なさけない兄だ…)。コンビニのバイトをしていたのですが、月10万以上稼いでも、生活は苦しかったですね。でもその分、「モトは取るぞ!」というハングリー精神で授業に挑めたのでよかったのかも知れません。毎回、一番前の真ん中の席に陣取り、講師の方の真正面で授業を受けてましたから。
さて、養成講座に通っていて何が為になったか。皆さんそれぞれだとは思いますが、僕にとっては大きく2つありました。
1つ目は課題。ご存知の方も多いと思うのですが、養成講座では、出された課題を全員で競い、トップ10を毎回決めます(上位10名には金のえんぴつがもらえる仕組み)。課題を考えること自体すごく為になったのですが、それと同じくらい「他の人の案を知ることができる」のがすごく為になりました。同じ課題を、毎週約100人の受講生が色んな切り口で考えるわけじゃないですか。僕もいろいろ案を練るのですが、他の人のを見ると全然違う切り口で練られていて、それがすっごくイイ。長所をのばすというより、短所を補っていく勉強になりました。あんないい経験、もう二度とできないんじゃないかなぁ。
2つ目は、ライバル(仲間)に出会える。みんな十数万円する入学金を払って講座を受けにきているので、真剣で、広告好き。金のえんぴつを競い合うライバルであり、よき仲間でもありました。広島には養成講座のような広告の講座がないので、広告好きの同世代の人と話す機会って、ほとんどなかったんですね(ゼミ仲間も全員が全員広告に熱かったかというとそうでもなかったので)。だから講座のあとの飲み会、すっごく有意義でした。H堂で頑張っているJさん。求人広告を作っているSくん。広告好きな主席卒のMさんetc… 今でも僕は、その時の同期生を勝手にライバルと位置づけ、負けないぞー!という気持ちで仕事してます。4期生の皆さん。同窓会をすることがあったらよんでくださいね。

では最後に、僕がこの頃書いて提出していた課題のキャッチをいくつかご紹介します。この頃のキャッチ結構好きなのあるんですよね。※()内が課題ですが、微妙に間違えてるかも知れません。

九州一かは分かりませんが、本州までは一番の安さでした。
(九州初上陸のすごく安い靴流通センターの広告)

口の悪いやつより、口の臭いやつの方が嫌われる。
(歯磨き粉のコピー)

くさい息は、オナラと同じ。
(歯磨き粉のコピー)

ひとり暮らしでトイレが臭いと、
誰のせいにもできません。
(トイレの消臭剤のコピー)

祖父が、永眠したのかと思いました。
(安眠マクラのコピー)

受験戦争の方がヨカッタ。
(平和教育は広島で、という広島県の広告。被爆した男の子をビジュアルにしてます。)

明日は、「How to be a copywriter?吉田バージョン 最終回」として、大学4年の夏からの話をします。リクルートデビューして、師匠にいろいろ鍛えられた話です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

吉田一馬の過去のコラム一覧

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3316 2012.11.21 2011 その1
3315 2012.11.20 2009-2010
3314 2012.11.19 電通西日本WEEK×4
2596 2009.11.13 転勤
NO
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