がんばれCCT。
眞木準
高松にCCTが生まれた。TCCではない。
「クリエイターズクラブ高松」という団体である。
出張に行った時、「グランド・ファーザーズ」という
東京渋谷にもある姉妹バーで飲んでいて、
地元の若手コピーライターともりあがり
やろうやろうということになった。
アルコールのりであったので、醒めるとともに
話も消えるかと思いきや、連絡があり、
第一回CCT賞を決行するという。
会員は、コピーライターだけではなかなか集まらぬため
デザイナーも、カメラマンも、もちろんプランナーも、
イラストレーターも、ユニークなことに営業マンも
企画をするということで、60名をこす会員が集まった。
先日、TCCとCCN(名古屋)のコラボレーション展が
成功したと聞いたが、日本各地に、いくつか団体がある。
福岡のFCCなどは有名である。
そうした団体があると、個々人のネットワークと
やる気が磨かれ、クオリティが上がる。
CCTができたことは、その意味でまことに良いことだと思う。
最終審査は、ライオン通りの元コピーライターが経営する
レストラン・バーで、ビールを飲みながら
ノミネート作のプレゼンテーションと全員投票で選定された。
最高賞にはベネッセのTVCM(大島研二氏)が
第一回目という歴史的な栄誉に輝いた。
ビールのせいか、反対派などはもちろん友情まじりの
野次など大声で飛ばし、なんとも温かい審査会であった。
他に、FM高松のポスター(大村智子氏)や
仁加屋のかまぼこ&ちくわのポスター(北野哲正氏)
などが、東京ではちょっと見られない独特の作風で目立っていた。
翌日、ベストセラー「恐るべき讃岐うどん」の
プロデューサー安藤氏の案内をうけ、一杯90円の
シコシコつるつるを三軒ハシゴしながら
まことに人間味のする味わい深いうまさをのどに通し、
想像した。
きっとTCCも、生まれたころはあんなふうに
熱い、楽しい、個人の顔が見える、何のくったくもない
それでいてさわやかな人間味のある
うどんのような会だったんだろうな。
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