リレーコラムについて

ダジャレについて

西井哲生

会話の流れの中でダジャレを思いついたら、
みなさんは口に出しますか?
TPOによりますが、僕は口に出す方だと思います。
その時の相手の反応はさまざま。
話の腰を折られたために不快感をあらわにする人。
おやじギャグまるだしだな、と不快感をあらわにする人。
…いずれにしても不快らしいです。
どうもダジャレはジョークの中でも一段下に
見られているようで、僕は少々不満です。

それは、いわゆるジョークの醍醐味とは聞き手にも
知性を要求し、それを理解し笑うことに充実感が
得られるのに対して、ダジャレの多くは自己完結型で
聞き手は取りつく島がないからではないでしょうか。
要するにコミュニケーションできていない。
だから聞き手は戸惑い、しまいには怒りだすのです。

そこで僕、考えました。
聞き手を巻き込んでダジャレを楽しむ方法を。
みなさんだけにこっそりお知らせしますね。

◎ダジャ例 (悪いパターン)

友人「アメリって映画観たんだけど、良かったよ」
僕 「え? アメマ?」
友人「………」

これでは相手は二の句がつげなくなり、鼻白むだけです。
ではどうするか。

◎ダジャ例(良いパターン)

友人「アメリって映画観たんだけど、良かったよ」
僕 「あぁ、確か間寛平の物語ね」
友人「…………それ、アメマやし」

要するにオチを相手に言わせるように仕向けること。
なんのことはない伝統的な漫才の手法ですが、
相手に行き場を失わせ、無理矢理ツッコミ役を
押し付けることで相手をこちらの土俵に引き込む。
ボケ側の真意を汲み取ったことによる充実感もあります。
どうです? みなさんもぜひ実践してくださいね!

ところでダジャレはコピーライティングでも
重要なファクターになることは言うまでもありません。
が、この話は長くなるので今度指名がかかった時に
しようと思います。

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