リレーコラムについて

時代はまわる

山内登

先週の金曜日、
コピー講座(大阪教室)の受講生たちの
忘年会に招かれた。
ぜんぶで4コマ受け持ったので、
彼らにしてみれば、
僕は担任の先生みたいなものなんだろう。

総勢20人くらい。男のほうがやや多いか。
夫婦で受講しているもの(2人とも優秀です)や
通っているうちにできちゃったという感じのカップルも。
マヨネーズごはんで食いつないでいるという
悲惨な学生や、すでに広告会社でスタートを
きっているサラリーマン、デザイナーもいる。

みんな、熱いです。
コピーうまくなりたい、
希望の制作会社に入りたい、転職したい。
そういった想いがジンジン伝わってくる。
宣伝会議賞に300本出したと胸はっている者もいれば、
1本も出さなかったとショげている者も。
講座の課題のことなんかで、ところどころ
競争心の火花が散ったりもする。
悩みはあるけど、みんな明るくて、まっすぐなんですね。
目的をしっかりもった若い連中のエネルギーって、すごい。

でも、就職や転職のことが話題になると、
みんな決まらないせいか、急にトーンダウンする。
時代が時代だけに、どこも余裕がなくて、
即戦力をのぞむから、未経験の者にとっては、
相当きびしいんですね
アドバイスしてあげられるとしたら、
小さな実績をつむことと、
やる気を持続させるということかな。
講座で提出したコピーはいいものが多ければ、
未経験とはいえ、武器になります。
こういった小さな実績が目にとまり、採用されたという
人が、過去何人かいます。
だから、毎回全力をつくすこと。
それと、もうひとつ。あきらめない、めげないこと。
ハートの強さも武器です。

と、こんなこと話しているうちに、
にぎやかな忘年会はおひらきに。

その帰り道、ふと思い出しました。
時代はずいぶん違うけど、
同じコピー講座に通っていた頃のことを。
そして、講座が終わる頃、
就職がまだ決まっていなかった僕に
あるプロダクションを紹介してくれた恩師のことを。

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