リレーコラムについて

栗の話

高田豊造

会社の通路を歩いていたら、
斎藤賢司君からリレーコラムのバトンを渡されてしまいました。
私が、「高田豊造」です。
「高田」と書いて「こうだ」と読みます。
「豊造」と書いて「とよなり」と読みます。
1週間、よろしくお願いします。

さて、何を書いたものか・・・・と。
斎藤君が最後のコラムで、
「人柄通り、やさしい文章を書いてくれると思います」と、
持ち上げてくれたので、
小さいけれどとても印象に残った話を、
「やさしい文章」書いてみようと思います。

今日は「栗」のお話。
撮影スタジオでフードコーディネーターの方から教えてもらった話です。

栗って10℃前後で貯蔵するとぐっと甘くなるらしいんです。
イタリアでは天然の洞窟が栗の貯蔵に使われていて。
ひんやりとした洞窟の中一面に栗がずらーっと並べられ、
甘くなるのを待っているそうです。
ただ、ずっと同じ向きで置いておくと、栗から芽が出てしまうため、
その洞窟には、栗の向きを一つ一つ上下逆にして回るおじさんがいるそうです。
来る日も来る日も、おじさんは何千何万という栗を一つずつ裏返していきます。
来る日も来る日も・・・・・。
今日も、きっとやっていることでしょう。
明日も。明後日も。ずーーーっと。
どんなおじさんなんだろうと思いました。
「たまらんなあ〜」と思っているおじさんかもしれません。
そのおじさんに会ってみたいと思いました。
素敵なおじさんだとも思いました。

今日は、そんな栗の話でした。

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