リレーコラムについて

東京と大阪のクリエーティブ(その2)

絹谷公伸

しばらくお休みしましてすいません、東京へCMの編集に行ってまして対応できませんでした。と言い訳しましたが、東京出張が多いんですよ、洒落にナランくらい。東京にいることの方が多い月もありますよ。30分で済む相談でも、やっぱり直接顔見て膝突き合わせて話さないといけないってことあるじゃないですか、だからつい行っちゃう。でも、往復5時間強、宿泊費込みで約3万5千はイタイ。大阪のCMのほとんどは大阪じゃなくて東京で制作しているなんてこと、大阪に赴任してきて始めて知りましたね。関西経済が地盤沈下するはずですわ、大阪で吸い上げた仕事を、どんどん東京に落としているんだから。こっち(大阪)に来て初めてわかったこと、他にもいくつかあるなぁ、「いわゆる大阪のイメージ」を裏切ること。例えば、「おもしろCM」を求めるクライアントは少数派。意外にも、多くが「かっこいいCM」が好きなんですよ。普段は東京はええかっこしいやからあかん!とか言ってる割には、キレイなもの、メジャーなものを求める。大阪弁厳禁ってとこもたくさんあってね、あるクライアントに、担当の挨拶に行ったとき「絹谷さん、ウチは大阪弁あかんねん」と、ばりばりの大阪弁で言われ、これはひょっとしてボケかましてはんの?と、戸惑ったこともある。つまり、残念ながら、東京より保守的かもしれないなぁ。まあ、関西の経済がいま疲れきっているので、広告も守りに入っているのかな、再び元気になることを期待しています。東京の超大企業がけっこう斬新な広告やっているのをみていると、心底すごいなと畏敬の念ですね。宣伝部とクリエーティブスタッフに拍手、拍手、拍手ですわ。同時に、大阪のわたしは落ち込みます。でも、大阪に来てすごい目からうろこな事があったのです。それは、次回。

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