黒須田旅行会のこと。
高田美子さんに、お願いします、といわれてしまっては、断れない。
私が担当します。でも今週は忙しい。なにが忙しいって、ゴルフに4回も行かなくちゃならない。火曜日に千葉カントリー・川間、水曜日は東京倶楽部、金・土で那須ゴルフ倶楽部だ。仕方ない。書けなければ、スコアだけでも残しておくことにしよう。
高田さんとは、あの旅行以来の仲だ。
というと、なにやら怪しげだけれど、実は20年ほど前のこと。年に2回、コピーライターが集まってバスや電車で一泊旅行に行っていた会があった。「黒須田旅行会」という。高田さんとはこの旅行会で知り会ったと記憶している。(そういうけれど、高田さんも当時はコワかったんだから)
知らない人はヘンな名前の会だと思うだろうね。当時も旅館の玄関に「黒須田旅行会ご一行様」とあるだけで笑えましたもの。
中心は黒須田伸次郎先生。コピーと人生の大先生は、旅行会とはいうものの、行き先はどうでもいい。ただただ麻雀がやりたいだけ。それも徹夜で。先生によって選抜された喜び組ならぬ麻雀組は、温泉にも入らず、ひたすらポン・チーやり続ける。それがなによりたのしかった。
NO麻雀組は宴会をするわけでもなく、こちらも夕食は早々に切り上げて、部屋に戻ってトランプ、ゲーム、おしゃべりで盛り上がるといった具合。毎回が、修学旅行みたいだったな。でも、たくさんのコピーライターが集まった。海岸、野原、空き地、行く先々で場所を見つけてはソフトボールをやった。不思議な会だった。
この会を元にバスケットボールチームもできた。SHINJIROSという名前。リーグ戦に参加して負け続けた。それもそのはずで「参加した人は必ず出場」がチームの鉄則だったため、ほとんどバスケができない人もゲームに出ていた。負けてもたのしかったな。あのユニフォーム、どこへ行ったろう。
僕の覚えているだけでも旅行の参加者は、日暮真三さん、糸井重里さん、魚住勉さん、加藤忠生さん、林真理子さん、渡辺博信さん、高田美子さん、戸田裕一さん、今道正純さん、秋山研治さん、吉永淳さん、石川勉さん、廣澤康正さん、山田光美さんなど書ききれない。仲畑さん、真木さんもいたかもしれない。幹事はいつも片桐敬一さんがやってくれていた。
と、過去形で書いてしまったけれど、実は、まだなくなってしまったわけではない。
そろそろ、みなさん、いかがでしょう。