コピーライター教室に吹く新しい風。
鈴木武人
コピーライター教室、CMプランナー学校で教えていらっしゃる方。
会社に入ってくる新人研修を担当されていらっしゃる方。
実習の課題選びって、苦労されていませんか。
?昔は、いま、講師が現場で抱えている商品を
そのまま課題にしてみる。
?現実の広告商品とは無関係に
たとえば「あんぱん」「(元)ジャイアンツの松井」
などという、誰でもとっつきやすい課題。
なんてことがけっこう多かった。
でも最近はいろいろと広がっているようです。
僕個人的に言うと。
ここのところ若いコピーライター入門生のみなさんが書きやすそうにしていた課題(商品)は
?水のいらないシャンプー
?無洗米
?100円ショップ
?「買ってはいけない」(書籍)(こんな本がありましたよネ)
など。どれも、その商品のベネフィットが、一元的に
極めてわかりやすいものばかり。
逆に、7〜8年くらい前だと、
?文庫本
?夏休みの旅(JRなど)
?「節電」などの社会性のあるテーマ。
のようなものが、みんな自由に思い思いに切り口を見つけられて、
個性的でオモシロイものに到達するチャンスが多かったように思う。
でも、いま、こうした課題を若い人たちにぶつけると、
本当に何を書いて、何を企画していいかわからなくて
お手あげになってしまう人が多い。
ひと言で言うと、
その商品とつきあう、生活者としての自分を
企画の出発点にできていない。
自分から、商品に橋をかけられないのである。
課題がよければ当る。ちょっと距離があるとバットも振れない。
そこには、コピーライター以前の問題がある。
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