うさぎ理論
高橋真
昨日は、ひさびさ完徹でした。そもそも、今週は夜が明ける前に寝てません。
不眠症気味なので、べつにいいんですけど。
眠れない原因は、仕事の他にもあります。
こんなところで言うのもなんですが、
一緒に住んでる彼女のせいです。名前はミミ。
つぶらな瞳とちいさな耳がチャームポイントです。
彼女の部屋は金属製で、足音とかがガンガン響くんです。
しかも、同居人の僕にまったく気を遣うことなく、
自由気ままに飛び跳ねている。
仕方ありません。しょせん、うさぎなんですから。
うさぎにも血統書があるのはご存じですか?
僕は、ミミを飼うまで、つゆ知りませんでした。
純血でない子は、露店で売ってるミニウサギのように、
ぐんぐん大きくなる可能性があるらしいです。
ミミはネザーランドドワーフという種類。
ピーターラビットはこのうさぎをもとに描かれたそうです。
さらに、世の中には、うさぎ専門店というものがあるのです。
何でもビジネスになるものですね。
東京には、知る限り、大田区と練馬区に1軒ずつ。
ミミは練馬にある「空飛ぶうさぎ」というお店の子供です。
うさぎは、さみしいと死んでしまう、という噂がありますが、
あれは真っ赤な嘘です。
僕がかまってあげない時、目を離した隙、
彼女のはしゃぎっぷりといったら、ありません。
でも、なぜ、そんな風に思われたんでしょうね。
たぶん、鳴き声がほとんどないから、
表情がいつも変わらないからじゃないかと思います。
楽しくても、苦しくても、
自分から積極的にコミュニケーションすることができないんですね。
だから、飼い主が気づいたときには死んでいたりする。
うさぎの気持ちを知る簡単な方法は、カゴの中に手を入れてみることです。
ご機嫌なとき(ドライフルーツをあげるときとか)は、
いつまでもペロペロなめますし、
不機嫌なとき(ブラッシングの前後など)は、しつこく噛みついてきます。
まだ飼い始めて4ヶ月ということもあり、うさぎ理論は未完成です。
でも、なんとなく、人間にも応用できそうな気がしています。
人と人との場合、死んじゃうのは相手じゃなくて、絆だと思うのですが。
さて、僕の好きなものを勝手に広告(?)してまいりましたこのコラムも、
今日でおしまい。
お付き合いくださったみなさま、ありがとうございました。
どれにも興味が持てなかったみなさま、来週にご期待ください。
次は、今年、新人賞を取られたMAQの山阪さんにお願いしました。
とても素敵なコピーを書かれるこの世界の大先輩ですが、
僕らの際限ないバカ話にも快くノリつっこみをくださる
心やさしいなにわのオッサンです。
山阪さん、よろしくお願いします。また飲みましょうね。
それでは、みなさま、さようなら。
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