リレーコラムについて

山阪佳彦

こんにちわ。MAQの山阪と申します。
バツ2半の博報堂の高橋真氏からバトンを受けました。
今日から一週間、よろしくです。
しかしお盆休みに誰がこんなコラムを読んでいるのでしょうか。
まあ、こういう時期なので気軽に書かせてもらいます。
夏休みと言えば、私の小学生時代、昆虫採集が流行っていました。
生きてる蝶とかの腹に、赤やら黄やらの原色の液体を注射して殺す。
そのあと別の薬品(たぶん防腐剤だったのでしょう)を再度注射する。
とにかく残酷なものが流行ってたんですよね。
私は大阪でしたが校外だったので、近所の神社や公園にも
ほんとうにたくさんの昆虫がいました。
今じゃ、デパートで売ってそうな大きなカブト虫やカミキリ虫とかも。
で、夏休みが終わって二学期の始業式。
男子の半分ぐらいが自家製の昆虫採集を学校に持ってくるんです。
教室の後ろとかにずらっと並べるのですが、
これがみんな、負けず劣らずの力作。
段ボールやそうめんの木箱を改良したもの。
お中元の缶詰め、カルピスの詰め合わせが入ってた箱を、
上手に昆虫採集の箱に作り替えてあるのもある。
でも、もっとすごいこと考えるヤツがいた。
タオルが入ってた箱は、蓋が二重になってて、
内蓋も方はセロハンがはってあって透明の窓になってるでしょ。
そのまま見本箱になるんですよ。最初、友人のそれを見た時、
売ってるヤツみたい!なんて驚いた。
担任の先生もスゴイ!スゴイ!を連発。
次の夏、同じ手を使って貝殻の標本をつくってみました。
バスタオルが入っていた巨大な箱で。
担任の先生は前年と同じでしたがやっぱりスゴイ!スゴイ!を連発。
その夏、私は小学生にして、
要領というものを覚えたのでした。(つづく)

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