リレーコラムについて

断言する。心をつかむ言葉はつくることができる。

阿部広太郎

コピーライター

じゃなくても知っておきたい

心をつかむ超言葉術

 

そう冠した書籍を

ダイヤモンド社から、

3月4日に上梓した。

 

今、僕たちの目の前に本があるとして、

本を手に持ち、本を開く。

カバーを内側に折り曲げたあの部分を、

「そで」と言うそうだ。

書籍「超言葉術」は、そでに太字で書いてある。

 

断言する。

心をつかむ言葉はつくることができる。

 

断言した。でも、断言するのは怖い。

 

コピーライターは可能性を探す仕事だと、僕は思う。

Aというメッセージを考えた時に、

それとは違うBやCの可能性を思い浮かべている。

 

想像力をもってモノ・コト・ヒトと向き合う。

グラデーションがあることを知れば知るほど、

白か、黒か、決めつけるのは怖い。

 

でも、断言すると決めた。

 

心をつかむ言葉はつくることができる。

 

今回の、リレーコラムでも語ってきた。

僕は広告の世界も、映画の世界も、

舞台の世界も、音楽の世界も、携わってきた。

肩書きは、コピーライターだけじゃない、

時に、プロデューサー。時に、プランナー。

時に、クリエーティブディレクター。時に、作詞家。

 

結局、何がやりたいのか?

そう疑問に持つ人もいるだろう。

 

コンテンツと呼ばれる領域に行って、

改めて思う、やりたいことは全部同じなのだ。

 

ああしたいとか、こうしたいとか。

仕事において大切なのは、意志。

広告は、広告主に、意志がある。

その意志をつかんで自分に宿して、

言葉にしていくのがコピーライター。

僕のキャリアのはじまりはそこだった。

 

でも、それだけではなかった。

なにも他者の意志を自分に宿すだけじゃない。

自分の意志をつかんで、言葉にできることも知った。

時には、自分と相手の重なる意志を言葉にしてもいい。

 

それを企画することで、

世の中と新たな関係を創造すれば、

ちゃんと仕事になっていく。

 

僕にとって「企画」という行為は、

「幸福に向かう意志」そのもの。

 

僕が企画をすることで、

幸せに向かう人の行動が

増えていけば幸せだ。

 

本を書いたのもその企画の1つ。

自分の心をつかむ。

相手の心をつかむ。

その方法を分かち合っていきたい。

 

人の心をつかむための考え方さえ知れたら、

だれでもできる、そう信じている。

 

アイデアを考えるとか。

クリエーティブな業界とか。

センスがある、ないとか。

才能がある、ないとか。

自分には縁のない世界だからと、

遠ざけてしまうのは、

諦めてしまうのは、悔しい。

 

僕自身が無関係な世界だと

決めつけていたから余計そう思う。

 

コピーライターじゃなくても、

知ることで世界が変わっていく。

 

無意識でやっていることを、

意識するだけで変わっていく。

 

思いを寄せる人をデートに誘う時、

人は誰しもコピーライターになるように、

既にみんな実践しているということも知ってほしい。

 

その具体的な方法については、

ぜひ、著書を読んでもらえたら嬉しいです。

https://www.amazon.co.jp/dp/447811014X/

 

「I LOVE YOUの訳し方」

ここからはじまる全7章。

 

本当にありがたいことに

発売後5日で重版がかかり、

多くの方と力を合わせて完成したこの1冊、

読んでもらって間違いのないものに

出来たと自負しています。

 

2020年3月。

全世界で新型コロナウイルスの

対応に追われている。

 

次々と悔しいことがたくさん起こる。

本番を迎えられない悲しさも知った。

もどかしい。でも誰のせいでもない。

 

次、リレーコラムに

書けるのは何年後だろうか。

 

コピーライターとして、

99%の絶望だったとしても、

1%の希望を見つけていたい。

 

さあ、いよいよ、

このリレーコラムもクライマックス。

バトンを渡します。

 

僕が毎回、コピーの書き方を伝える、

ワークショップでお題にしている。

「I LOVE YOUの訳し方」。

 

夏目漱石は「I LOVE YOU」を、

「月が綺麗ですね」と訳したとか。

今のあなたなら何と訳しますか?

 

横浜みなとみらいBUKATSUDOで開催する

連続講座「企画でメシを食っていく2016」で、

猛烈に記憶に残っている訳し方がある。

 

「月なんかどうでもいいね」

 

その訳の中には、

月よりも君が綺麗だ、

そんな思いがあるように、

僕は感じた。考え過ぎだろうか。

 

この記憶に残る訳し方をしてくれた、

高橋祐司くんにバトンを託します。

 

祐司、よろしくね。

楽しみにしてます!

 

僕のTwitterは@KotaroAです。

 

それでは、SNSでも会いましょう!

 

ばいばい、またね、リレーコラム!

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