K君の話
堀内さんからバトン受け取った2008年入会の中里智史です。
一週間お付き合いください。
堀内さんからの紹介でTCC賞授賞式のカツサンドをこよなく愛するってあったので好きなものの話します。
まずは、K君という友達の話。
K君は、一言でいうとチャーミングすぎる男。
K君とは高校の野球部のチームメイトだったんですが、
ある日急にボールが怖くなったと言って剣道の面をつけて練習にあらわれたり、
浪人時代に予備校で急に人の目が気になるって言いだしてサングラスをかけて授業を受けて
さらに余計に注目されるようになっちゃったくらいチャーミングな男。
そんなK君がドラッグストアでバイトを始めたと言うので、ちゃんと働けるか心配していたら、案の定やらかしました。
いや、案の定じゃないな。
品出しとかレジ打ちとか通常業務は問題なくこなしていたみたいだし。
やらかした内容は想像の斜め上。
K君、偽名で働いてたんです。K君の下の名前は「充」って書いて「みつる」って言うんですが、
履歴書には「まこと」って書いていたみたいなんです。
そしたら、銀行口座と名前が一致せずバイト代が振り込めずに偽名を使っていたことが発覚。
なんでそんなことしたのか聞いたら「名前がしっくりこなくなった」と。
それから20年経った今でもK君のことをたまに「まこっちゃん」って呼ぶんですけど、
そのときに見せるK君の顔がいちばんチャーミングだなと思います。