リレーコラムについて

Salon de Hrem Season1 「カリブの熱い風、再び」

手島裕司

昨年、25年間お世話になった利助オフィスを退職し、

サロン・ド・ハレム(ハレム株式会社)を設立いたしました。

設立以来、パーティやったり、ライブやったり、

Tシャツつくったり、ライターつくったり、

今や福岡の広告業界でいちばん目立ちたがり屋な会社になってしまいました。

そろそろ皆さんから鬱陶しい、鼻につく、うんざりだと

陰口を言われている頃かと思います。

しばらく仕事以外のことを自粛しようと思っていた矢先に

松田くんからリレーコラムのバトンが回ってきました。

せめて、これから起業をお考えの方のために

少しでもお役に立てればと、ハレム設立裏話的なものを書きたいと思います。

 

2001年に担当させていただいたリレーコラムでも書いたのですが、

私の実家は、宣伝会議のコピーライター養成講座を受けていた

大学の先輩(歯が半分溶けていた)が「カリブの熱い風」と

キャッチフレーズを考えてくれやがったパーマ屋でして、

その名も「ハレム美容室」と言います。

 

頭髪に問題がある私が家業を継ぐわけにはいかなかったのですが、

50代も後半に差し掛かった頃、せめて屋号だけでも継いで

親を喜ばせたいと思うようになりました。

 

そうだ、還暦を迎えたら利助オフィスを卒業させてもらい、

個人で細々と「サロン・ド・ハレム」というオフィスを構えよう。

 

母が美容院を閉めるときに、いつかここを事務所にするからと、

店を整理しないよう釘を刺していました。

旧ハレム美容室の店内、レースのカーテン越しに入ってくる

柔らかな光に包まれて静かにコピーを書く初老の私を想像しながら、

その日が来るのを待っていました。

 

そんなある日、FCC懇親会の帰りに迷友の岡田賢とうどんを食っていると

「で、これからどーすると?」と聞くので、

「還暦迎えたらフリーになろーかな」と答えました。

 

それから約1週間後に岡田から飲みの誘いがありました。

 

一般的に私と岡田は「師弟関係」と思われていますが、

正しくは「利害関係」です。

長らく利害の発生が皆無だったため、疎遠な年月が続いていました。

よって、ひさびさに岡田がアクションを起こしてきたということは、

何らかの利害関係が発動するということなのです。

 

やっすーい居酒屋で落ち合うと、岡田は「会社つくろう」というのでした。

私は「社名をハレムにするならえーよ」と答えした。

岡田は「あー、えーよ」と言いました。

さぁ、カリブの熱い風は、再び吹くのか?  続きはweb(ココ)で。

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