TOKYO 2100
2100年まで生きる予定である。
予定というか、予想というか、希望というか、つもり。
かなり真面目に、というか普通に、そう考えている。
1982年1月生まれの僕は年が明けたらすぐに118歳だ。
ギリギリいけそうな感じがするじゃないですか。
人生100年時代にアディショナルタイム。
妻は121歳。息子は84歳。
いけるいける。全然いける。
「いつでもいい」のタスクって、結局ズルズルと後回しになってしまうもの。
僕にとっては「長生き」もそうで。
仮でもいいから具体的な日程を決めたい。
だから2100年まで生きることにしている。
冨樫義博『幽★遊★白書』に、日本少年マンガ史に残る名台詞がある。
おまえ
もしかして
まだ
自分が
死なないとでも
思ってるんじゃ
ないかね?
主人公・幽助に立ちはだかる強敵、戸愚呂(弟)の台詞である。
読者である少年たちのどこか安心しきった気持ちを無慈悲に刺すこの言葉に、僕は大人になった今でも震え上がってしまう。
僕は、死なないとは思っていないけれど、長生きしたい。
元気に書き続けながら、書くことで元気になり続けながら、長生きしたい。
プロダクティブでロングなライフをおくりたいのである。
息子が大人になって家を出てどこへ行くかはわからないけれど、僕と妻とが老人になって元気ぴんぴんなまま予定通り2100年を迎えることができたら、そのときはふたりで東京に移住してみるのもいいかもしれない。
僕にとっては人生二度目の、妻にとっては人生初の東京暮らしになるだろう。
大好きな演劇をたくさん観て、その年に世界のどこかで開催されるオリンピックも観て。
まるで想像つかなくて、きっと楽しいと思う。
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1週間ありがとうございました。
お盆ブレイクをはさんで次は
「ヘーホンホヘホハイ」の産みの親、
新人賞同期の田中雅之さんにバトンをお渡しします。
ハ行縛りのコラム執筆は大変だと思いますが、
がんばってくださいね。
以上、札幌から鈴木拓磨でした。
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