リレーコラムについて

TCCホームページを立ち上げたヤツら

境治

昨日は私がTCC幹事となり、まずは試験的にホームページを作った話を書きました。

作ってよかったじゃないか。そう言ってもらえた当時の幹事会に本格的なホームページ開設を提案し、予算もつけてもらえたのでチームを作りました。幹事の中で選ぶのではなく、若手会員の中でやってくれそうな人をスカウトしていったのです。会員みんなに情報を出してもらったりする必要があると思い、組織単位でメンバーを考えました。私はフリーランス代表。となると、会員数の多い会社から人を出してもらいたいところ。電通、博報堂、そしてリクルートから一人ずつ、と考えました。

どうやって誰に紹介してもらったのかをよく覚えてないのですが、電通から町田聖二さん、博報堂から古田彰一さん、リクルートから紫垣樹郎さんに参加してもらいました。

それから、確か月に一回くらい集まって進めていきました。ある程度デジタルに強い人、ということで紹介してもらったので、実は大してデジタルではない私としては頼もしい面々でした。みなさん私より5歳くらい年下だったので、多分に兄貴風を吹かせていろいろ託していた気がします。

考えてみると90年代後半にデジタルに強いと紹介してもらった人たちなので、かなりの面々だったんだと思います。私はほとんど何かした気がしない。実際にはお三方がいろんなことやってくれました。

いろいろ考えた中に、リレーコラムの企画もありました。会員で指名して繋げていくコラムをやろうと。最初はメンバーで始めて、少しずつ広げていけばいいねと。だから最初が私で、紫垣さん、町田さん、古田さんとリレーしていきました。

これちゃんと繋がるのかなあ。ちょっと心配もしました。きっといつか、途切れるかもしれないね。そんな話をしていたと思います。そうなったらその時だよね。あっはっは。22年前にそんなふうに笑っていたのに、そのリレーが最初の私に戻ってくるとは。古いアルバムを偶然見つけたような気持ちです。

あの時のみんなとは、その後ほぼ会ってません。でも活躍は風の噂で聞こえてきたり、ネットで見たりしています。「コピーライター」ってことでもなくなってるみたい。なにより私が一番遠いところに行っちゃってますしね。

その後、TCCホームページはさらに何度かリニューアルしています。特に「コピラ」がついたのはよかったですよね。若いコピーライターにとって、役立ってるんじゃないかな。

あれから22年、幹事会で初めて接した神様のような先輩方の中には亡くなった方もいらっしゃいます。私の師匠、梅本洋一さんも含めて。私自身も来年で還暦です。ずいぶんと時間が経ったものだなあ。

この歳になると、自分は何をしてきたのか、何か残せるようなことができたか、なんてことを考えてしまいます。TCCのホームページを作ったことは、間違いなく残ってることかもしれない。いやまだまだ、やらなきゃ、頑張らなきゃですけどね。

 

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