リレーコラムについて

お笑いが好きな杉井

杉井すみれ

こんにちは、今週リレーコラムを担当している杉井です。

 

この記事から読んでくださった方に改めて

自己紹介をすると、

 

2022年、
KDDIさんのポイント貯めすぎ!貯杉先生のCMで
新人賞をいただいた杉井すみれです。

 

自己紹介が大の苦手で、
普段あまり上手く話せていない分、
この場では、今まで心では思っていながらも
言葉にできなかった自己紹介を
存分に吐き出していこうと、

 

1週間、〇〇な杉井、
というテーマで記事を書いています。
前回月曜日は「旅行が好きな杉井」

 

 

木曜日、本日は、
「お笑いが好きな杉井」

 

 

またか…あいつはまたあの話をするのか…
と見当がついている方すみません。

 

またあの話をします。
でも、今回は一番詳しく、今まで話してこなかったことも
含めたディレクターズカット的な特別版です(?)

 

初見の方、すみません。大した話ではないのに
ハードルを上げてしまいました。

 

 

 

 

「学生時代、部活何やってた?」
大人になってからよく聞かれる質問ですね。

私は小中学校、吹奏楽部
(アルトサックスを吹いていました)。

高校は地学部
(学校にプラネタリウムがあったので、
そこで友達とお茶をしていました)。

 

部活でも勉強でも大して輝かしい成績を残すこともなく、
帰り道の揚げ物屋での買い食いが一番楽しみな、
ぬるい青春を送っていました。

 

それはそれですごく楽しくて、
人生をやり直すことになっても、
あのぬるい青春をもう一度、送りたいと思っています。

 

そんな超平凡な日々にある事件が起き、
お笑い好きな杉井が生まれることになるのです。
(煽りすぎですね…すみません)

 

 

2012年、高校三年生の夏。
「受験の天王山!!!!!」
「夏を制するものは、受験を制する!」

そんな夏に、
仲良くなったばかりの同級生Cちゃんから
ある相談を受けました。

Cちゃん
「あのさ… 一緒にコンビ組んで、漫才甲子園でない?」

※漫才甲子園とは、吉本興業主催の高校生のための漫才大会。
「ハイスクールマンザイ」と呼ばれる。霜降り明星さんは高校三年間出場されたり…
学生お笑いの先駆け的イベント。

 

わたし   「(えええ?高校3年生の今???なんで私?)」

動揺で最初は何も言えず、咄嗟に出た一言が、

わたし   「や、やるなら、トリオがいいと思う!」

 

何様!!????今考えるととても偉そうですが、
瞬時に脳みそを働かせた結果、Cちゃんとのコンビ体制は
ボケとツッコミの担当分けが難しそうで、
大ボケ的存在を入れた方がいいと判断し、
そんな提案をしたのでした。

 

あんなに動揺してながらも、この時すでに、
大会で勝ちたいモードになっている自分は、
すごく単純で影響されやすい人間で恥ずかしいです。笑

 

一度、漫才甲子園出場の火がついたら、止められなくなって、
次の授業中は、誰を誘うか、どんなネタがいいか、
名前はどうするか、など、先生の話そっちのけで
戦略を練り始めました。

 

そして、次の休み時間に、隣のクラスの
Kちゃんを漫才トリオに誘います。

Kちゃんは
「ウケるんだけどーーーwww」と二つ返事で承諾。
「コンビ名考えよ〜〜かわいいのがいいよね〜〜」と
ギャルマインドでトリオの指揮をとってくれました。
ちなみにトリオ名は「キャラメルリボン」、
略して「キャラリボ」です。
(女子高生が精一杯考えたかわいい名前です。)

 

Kちゃんはリーダー的存在。
Cちゃんはお笑いオタクで漫才の型や大会に詳しく、
基本知識を私たちにレクチャーする役。
私はというと、特にできることもなく、
とりあえず、人生初のネタづくりに取りかかりました。

いくつかネタを作り、通しでやってみる、
「え、全然面白くない…!」のくりかえし。
(※何度も言いますが受験生です)
不安になりながらも王道の家族あるあるのネタに決め、
当時自分達が一番面白いと思ったことを
2分間に詰め込みました。
(数年後、ネタ動画を見たら驚くほど
くだらなかったので
若気の至りは本当に恐ろしい。)

 

大会3日前、
さすがに、誰かにネタ見せした方がいいと思い、
呼び出したのはお笑い好きだと噂の現代文のN先生。
野球部の顧問で、夏の大会前だというのに
わざわざ時間を作ってネタを見てくれました。
(ドラマ「コントが始まる」的展開)

 

N先生からアドバイスいただいたことはたったひとつ。

「お前ら、これでもかってくらいでかい声で
やった方がいいぞ」

 

拍子抜けして、なんだよ…N先生。と思ったのですが、
唯一のアドバイザーの意見を無下にできないので、
ちゃんと言うことを聞いて、
とにかく嘘みたいにでかい声で
漫才するようになりました。

 

そして、迎えた大会当日。
今回は茨城県の地区大会。
この大会に優勝すると、関東大会に出場でき、
その先には決勝が控えているというスケジュールでした。

 

イオンモール土浦。

キャラメルリボンの初舞台。

大会の司会は今をときめくパンサーさん。

漫才だけではなく、平場のトークもJK3人で
練習していたので、掴みはまずまず。
あっという間に、私たちのネタ時間になりました。

 

 

エントリー№248キャラメルリボン!!

 

M-1の入場曲とともに登場し、漫才が始まりました。

 

 

 

あの2分間のことは何一つ覚えておらず、
舞台から見えた景色など一切思い出せないのですが、
無事練習どおりネタを終えていたようです。
誰ひとりネタを飛ばすこともなく、
ただただ、大きな声で賑やかなJK3人漫才。

 

お客さんもよく笑っていてくれた気がします。
(知り合いを大量動員したホームな会場だったけれど。)

 

 

そして結果発表。

 

茨城地区優勝は……

 

 

 

 

 

 

エントリー№248キャラメルリボン!!

 

 

 

 

 

まさかの展開。

 

 

 

トリオ結成から大会まで2週間。
本当に短い期間だったのですが、KちゃんCちゃんと共に、
青春最後の悪あがきをして、結果までついてきて、
そして、ネタを書いたり、企画を考えるという楽しさも
知って…自分の走馬灯に間違いなく入るであろう
大切な思い出となりました。

N先生の言う通り、
恥を忍んで、でかい声で漫才してよかった!

 

 

 

その先の結果はというと、
箏曲部だったKちゃんの全国大会と、
次の漫才大会日程が被り、まさかの漫才甲子園棄権。

 

 

杉井の(たった2週間の)
お笑い人生はここで断たれるのですが、
今やらせてもらっているお仕事は、
お話を書いたり、
見たことのない面白いものを作ったり…と
あの頃楽しいと思ったことに繋がっている気がします。
先輩はじめ、一緒にお仕事している方々に感謝です。

 

 

友達に誘われて、たまたま出た漫才甲子園。
その先で、お笑いの難しさ、素晴らしさ、奥深さを知り、
お笑いがもっと好きとなりました。
芸人さんへのリスペクトも止まらない…!
当時、一緒の大会に出場していた仲間が後の
アンゴラ村長さんとして第一線で活躍されていたり、
自分も頑張らねばと日々感じています。

 

 

余談ですが、
先日、当時のMCだったパンサーの菅さんに
バッタリお会いすることがありました。
本当は声をかけていけないと思いつつも、おじゃまに
ならないようにタイミングを見計らって、
漫才甲子園のお話をしてみたところ、

 

「あー!あの女の子コンビの!」

とやさしく返してくださいました😭ありがとう菅さん…!
コンビじゃなくてトリオです、とは言い出せずでしたが、
お笑いでなくとも、いつか、誰かに覚えてもらえる
仕事ができるように頑張ります。

 

 

以上、「お笑いが好きな杉井」でした。

 

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お笑い仕事のお誘いお待ちしております。

おすすめの芸人さんもいたら教えてください。

 

sumire.sugii@dentsu.co.jp

https://twitter.com/suminiks

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