リレーコラムについて

ウェアラブルでした

渡邉洋介

学生時代が長かったです。
思えば遠回りばかりの人生でした。

長い学生の間、何をしていたかというと、
プログラムを書いていました。
もうちょっとそれっぽく言うと、
コードを書いていました。
コードというのは、コンピュータのプログラムです。
プログラム、と言えばいいんですが、
コードと言ったほうがより専門家っぽいので
言ってみました。

わかる人にはわかると思うのですが、
ぼくのメイン言語はC++という言語でした。
正しい読み方は「しーぷらすぷらす」ですが、
たいていは「しーぷらぷら」と略して言うことが多いです。

「しーぷらぷら」で何をしていたのかというと、
ウェアラブルコンピュータという分野を
学んでいました。

ウェアラブル、つまり、
身につけるコンピュータということで、
わかりやすい例では、メガネタイプや腕時計タイプの
コンピュータのことを指します。

そんな時代を過ごし、
今では取りあつかう言語が日本語になり、
コピーを書いています。

聞くところによると、
いま、シリコンバレーでは新卒のエンジニアの
平均年収がウン千万らしいです。

いや、僕にはシリコンバレーで
働けるほど技術力も英語力もありません。
それは断言できます。
でも、エンジニアになるのって、
ずいぶん夢のある話だなとも思います。
エンジニアで起業して大成功、
という話もたくさんありますし。

なんだか、ぼくの人生、時代と逆行してる感。

でも、と、ここでぼくは言いたい。
コピーライティングって、
プログラミングと似てると思うんです。

ほら、この、「ング」ってところが
共通じゃないですか。

コピーライターの大先輩、大建直人さんも

スイリとスイカは、よく似てる。

と書いてるじゃないですか。
講談社の夏のコピーです。
「スイ」というところが共通じゃないですか。

そんな大建さんに、
勇気をふりしぼってコピーを
見ていただいたことがあります。

ぼくのコピーを見た大建さんは、
笑顔で、君ならもっといいの書けるよ。
と言ってくれました。

やさしいダメ出しの仕方を教えていただきました。

脱線しました。
プログラミングとコピーライティングの話でした。
「ング」が共通ってだけではありません。

プログラミングって、
コンピュータが理解できる言葉で、
コンピュータにしてもらいたいことを書く。
ってことなんですね。

ある目的があって、その手段として書く。

コピーも、受け手に
こういうふうに気持ちが動いてほしいから、
こういうふうに伝えてみる。
ってことなのかなと思います。

どちらも目的があって、
言葉はその手段というのが
似ていると思いませんか。

だから誰か、
シリコンバレーで雇ってくれないかな。
無理か。

・・・こんな感じの話をだらだらと1週間も
つづけていいのでしょうか。

バトンが重すぎます。
あともう少し、よろしくお願いいたします。

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