冗談だらけの遺書
M-1の優勝が決まった瞬間、優勝コンビが抱き合ってたり、泣いてたりするとこちらまで感動して泣きそうになります。
「笑いに人生を賭ける姿を見て、泣ける。」
という感じで、笑いと泣きという逆の感情が不思議といっぺんに入っているんですよね。
こういう二つの逆の感情が混ざると、振り子的に心は大きく反応する。
みたいな話はよくいろんな演出論で出てくる話ではあります。
ただ、これの最大級のモノが最近ありまして、このまえ鹿児島県知覧市の特攻隊記念館に行った時です。
そこでは20代そこそこの特攻隊員たちの親への遺書がたくさん展示されてて、本当にかわいそうで、なんか悔しくて泣けてくるんです。行った人みんな泣いています。
その中で、強がりなのか、そういう性格なのかわかりませんが、ずっと冗談を言い続けている遺書がありました。
感傷的になるとか、真面目に語るでもなく、あえて笑わせようとする、そのへそ曲がりな感じがおかしくもあり、めちゃくちゃ泣けました。
おそらく自分もその立場になら、そうしてしまいそうという共感と、
コミカルな人物への愛着が逆に悲しさを増幅させていたのかなと。
ちょっと遠いですが、とにかく特攻隊記念館にはぜひ一度行った方が良いです。ちゃんと生きなきゃと思えます。
僕のコラムはこの回までで、
つぎは九州の大先輩 左さんです。
ただでさえ忙しい師走にすみません。
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