新しい感動(生きてるぜフェス)
こんにちは。
2002年入会の梅田大輔です。
出身は新潟県加茂市で、
時々、その近辺でも仕事をしている
コピーライターです。
高校を卒業してから県外へ出て、
関西で学生時代をすごし、
首都圏に来て仕事、結婚、子育てをしてきたので、
実家を出てからのほうがもう長いわけですが、
18歳までを過ごした新潟の県央地域は
基本的にずっと、普通に好きです。
ただ、年末年始に家族で帰省するという帰り方の頃は、
町も自分もOFFのモードで、世界観もノスタルジーでした。
それがここ数年、家族の用事で実家に滞在しながらも、
リモートで首都圏のクライアントの仕事をしたり、
地元で家業を継いでいる友人から仕事の依頼があったり、
東京で教えている大学生を燕三条に合宿に連れて来たり、
ONのモードで他の季節にも行き来することが増えると、
故郷が違って見えてきました。
たとえば、すごく単純なことですが、
雪の積もっている地域で年末の休業に入っている
古い建屋の工場(こうば)なんて、もう廃業されたのかな、
くらいに見えていました。それが、ふつうの時期に訪れれば、
工場の前に働く人たちの通っている軽自動車が何台もあって、
機械が動く音がして、変わらず元気に稼働していたりします。
田んぼの多い実家の近辺は、早朝から軽トラが走り回り、
人がせっせと動き回っている感が感じられます。
町工場も農家も、年末のクローズしている一時期だけを見て、
もうやめたのかななんて思ってほんとごめんなさい、です。
そしてまた私が2年前くらいから、
バードウォッチング好きになっているんです。
そのバーダー・ビギナー視点の人間が、
山間部の実家で仕事をしていると、窓の外に見えてくるんです。
庭の梅の木をつつくキツツキ、アオゲラ。
屋根の上を歩く、頬が白くてすっとした小鳥、ホオジロ。
きれいな声が聞こえて、でも大きなケヤキの木からだから、
姿は見れないなと思っていたら、パッと目の前の枝に
くちばしが黄色のイカルが現れたり。
わー。ここは野鳥の楽園だったのかーと、
一人感動しています。
何も起こっていないようで実は常時開催されていた
「生きてるぜフェス」みたいなものが
すこし見えるようになったというか。
うまく言えていませんが、そんなことを実家の部屋で感じています。
窓から大きなスズメバチが部屋に入ってきて、
リモートミーティングを中断させてしまったりもありますが。
新しい感動(生きてるぜフェス)
終わり
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