流れでTCC会員になった男①
ぼくは
TCCを知らないまま、
TCCに応募し、
TCC会員になりました。
この話をすると
いろいろ反感を買いがちですが、事実です。
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今から約16年前。
当時25歳のぼくは大阪で
求人広告をつくる仕事をしていました。
別に広告の仕事がしたかったわけでも
コピーライターになりたかったわけでもなく、
もっといえば自分がコピーライターである自覚すらありませんでした。
ただ「私服で働けるってモテそうやん!」
という一点の曇りもない下心だけでその会社に新卒入社し、
誰にもモテることのない日々を過ごしていました。
とはいえ仕事はそれなりに楽しく、
社内のクリエイティブコンテストなどでも
少しずつ評価されるものを作れるようになっていました。
そんなぼくに、あるとき上司が
突然こう言い放ちました。
「お前、TCC、出せ。」
(…てぃーしーしー?
あー、たまに先輩らが話してるやつか。
でも、ぜんぜん知らんし、興味ないんやけど。
え?しかも自腹で1万円払って?
なんやねんその未来のボケみたいなの…)
到底理解できるものではありませんでしたが、
パワハラを絵に描いたような上司だったので
「ふぁ!?しかもTCCのTは東京のT!?ますます関係ないやん!」
という本音をぐっと押し殺し、なけなしの1万円とともに
言われるがままエントリーしました。
そしてエントリーしたこともすっかり忘れていた数ヶ月後、
東京コピーライターズクラブという
聞き慣れないところから電話がかかってきました。
ぼくは
TCCを知らないまま、
TCCに応募し、
TCC会員になりました。
一見すると、華々しいデビュー(自分で言うな)。
でも、ここからがものすごく苦しい
コピーライター人生の始まりとなりました。
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電通西日本の盛田といいます。
1週間よろしくお願いします。
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