耳で集めた実話集
「大阪のユーミン」こと、電通関西の古川雅之です。
中だるみの四日目、よろしくお願いします。
児島令子先輩からいただいた大事なバトンですから……(フリ)
人様の話でお茶を濁しましょうか。
探偵ナイトスクープでも時々あるでしょ。困った時の小ネタ集です。
題して「耳で集めた実話集」。
①『濃縮還元』ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
採取場所:遅めのランチで入った鶏専門店。
僕はチキン南蛮定食を食べながら。
隣の席で、食後のアイスコーヒーを飲みながら20代女子2人の会話。
(おそらくケータイ会社の販売員と美容師)
女1「わたしポンジュース好きやわー」
女2「あたしも好きー」
女1「あれめっちゃみかんやん」
女2「うん百パー以上あるよな」
女1「え、百パー以上ってあるん?」
女2「え、ないん?」
女1「外国のな、濃縮還元はあれやで、こわいで」
女2「なにが? 」
女1「濃縮還元てな、濃縮してんねん」
女2「濃縮?」
女1「濃縮還元てな、ぎゅーって濃縮還元やからな、あれやで」
女2「なんやの、はよいいや」
女1「トマトとかな、産地とか関係なしにぎゅーっとな、
凝縮してんねん」
女2「凝縮?」
女1「そう濃縮、凝縮してんねん」
女2「濃縮? 凝縮??」
女1「それをな、水で、どばーっと薄めてな」
女2「え、ほんだらクレアおばさんみたいな人が
うまいこと濃縮してるんちゃうんや」
女1「いやクレアおばさんは濃縮する人ちゃうで
クッキー焼く人やん」
僕(それはステラおばさんや)
女2「なんなん、水で薄めてんの?」
女1「そう、もう5倍10倍とかの水でぶわーっと」
女2「こわー」
女1「こわいやろー凝縮還元。りくろーおじさんもびっくりやで」
女2「え、りくろーおじさんておるん実際」
女1「え、おらんの?」
②『眼鏡』ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
採取場所:昨夜行った蕎麦居酒屋。
20代後半の会社後輩の愚痴を聞く30歳くらいの先輩。
二人はテーブル席で生ビールを飲みながら。
僕はカウンターで、背中越しに聞く。
後輩「いや別に不満ってゆうほどのことでもないんですよ」
先輩「でもまぁ納得いってないんよな、そういうのってええんよ、
おかしいって思うセンサー、意外と大事やからな」
後輩「なんかちょっと、会社のゆうてることと実際と
どうなんって思ってしまうことあるっていうか、」
先輩「お前、そんな眼鏡やったっけ?」
後輩「え?」
先輩「眼鏡、買ったん?」
後輩「・・・・え・・えーとこれ・・もう割と前ですかね」
先輩「え、前、どんなんやったっけ?」
後輩「えーと、、、あの、こんな感じの下フレームない感じで」
先輩「あーー・・・ん? どんなんやったけ」
後輩「縁がシルバーで・・」
先輩「ま、ええか」
後輩「・・・」
③『同棲』ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
採取場所:オフィス街のお昼のランチ。
魚定食のおいしい賑やかなごはん屋さん。
隣の座敷席の仲良し女性、3人組。
女A「同棲とか、ありやと思う?」
女B「ありあり」
女A「そら経験者やし」
女C「でも・・別れたやんな?」
女B「うん。ないのが分かったからあり」
女C「うーーーーわたしは無理やわ」
女A「えーなんで」
女C「一緒に暮らしたら、夜も一緒に眠るやん」
女B「そらそやろ」
女C「寝てる時に、出たらどうするん」
女A「え、なにが?」
女C「こう、寝ててプスーって・・ねぺが出たら聞かれるやん」
女A・B「ねぺ?」
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ねぺ?
(これは、屁の話にはカウントされません!)
ユーミンだったらこういう話も、名曲にするんだろうな。
タイトルだけ考えておきました。
①しぼってあげたい
②眼鏡を見ていた午後
③ねぺに包まれたなら
世の中は、人生は、人間は、
今日もおもしろい。
では、また明日。