草中毒
今日は、ある告発をしたいと思います。
場合によっては、僕の身近な人にまで影響が及ぶ可能性もあります。
けれど、業界のため、日本の未来のためにも、
誰かが警鐘を鳴らさないといけないと思ったのです。
今この国を蝕む問題、それは、
草中毒。
と言っても、何かよからぬ葉っぱを吸う方のそれではなく。
wwwwwwwww
の方です。
「草生えるwwww」
「大草原不可避wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
のそれです。
一応説明しておくと、これは笑いを表す”w”がまるで草のように見えることから来た、ネットスラングの一種です。
通説では、2ちゃんねる発祥とされています。
これ、便利なもので、
(笑)
と漢字変換入りで打つべきところを、
www
で済んでしまうという。
wを重ねるタイピングの身体的な快感も相まって、非常に、中毒性が高いのです。
別に、いいじゃないかと。
多様性の時代に、くだらないこと言うなと。
そんな声が聞こえてきます。
ただ、僕が警鐘を鳴らしたいのは、この草には「思考停止の副作用」があると思うからなのです。
例えば、メールやチャットで、
「さっきのプレゼン、あの部長、絶対寝てたよね」
という会話を投げかけられたとします。
仮にもコピーライターとして、どう返すのがいいのか、あれこれ熟考するわけです。
この豊穣な時間のために日夜コピー年鑑を読んでいる、と言っても過言ではありません。
「あの人、眠りの小五郎って呼ばれてるらしいよ」
「寝たふりをして、こちらを試していたのかもしれない」
「お前の声、1/fのゆらぎだったんだね」
とかなんとか。
(そんなにおもしろくなくてすいません)
ところが。
「部長wwww」
「爆睡wwww」
「快眠乙wwww」
「wwwwwww」
とするだけで、何だか会話になってしまうのです。
いやいや、お前、今何も考えてなかっただろ、と。
豊穣な時間経てないだろ、と。
更に厄介なことに、草をつけることで、どんな言葉も何だかおもしろく見えてしまうという効果もあります。
宜しくお願い致します。
↓
宜しくお願い致しますw
申し訳ございません。
↓
申し訳ございませんwww
打ち合わせ参加が15分ほど遅れてしまいそうです。
↓
打ち合わせ参加が15分ほど遅れてしまいそうですwwwwww
連日のご尽力にも関わらず、競合プレゼンに負けてしまい申し訳ございません。
また、何かの機会でご一緒できますと幸いです。
↓
連日のご尽力にも関わらず、競合プレゼン負けてしまい申し訳ございませんwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
また、何かの機会でご一緒できますと幸いですwwwwwwwwwwwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
乱用です。
ダメ。ゼッタイ。です。
かつて栄華を誇った大清帝国がアヘンによって没落した、という話を彷彿とさせます。
“www” is digital drug. (”www”は、デジタルの麻薬である。)
と、かのレイ・カーツワイルも言っています。
これは嘘です。
いずれにせよ、僕は安易に草に依存することなく、どんなに苦しいときも古式ゆかしい”(笑)”と共に生きてゆこうと思うのです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
今日も今日とて、せせこましい話をしてしまいすいません。
何だか変な風呂敷を広げてしまったせいで、どう話を終わろうか困っているのですが、最後に一言・・・
おしまいwwwww