リレーコラムについて

雑種はきっとタフ

水野百合江

谷山広告での4年と数ヶ月は、
専門クラスでの個別指導の延長のようで、
なんとも贅沢な時間でした。

コピーをとにかく、たくさん書く。
なぜダメかを指摘される。
少しだけ気になるポイントを教えてもらう。
今度はそのアドバイスを頼りにまた書く。

やっていることは、
昨日のコラムでの内容と同じですね。

 

とくに入社してすぐのころは、

谷山さんならどう考えるか。
谷山さんならどう書くか。
谷山さんならどう出すか。

を、かなり意識していました。

 

ある時、打ち合わせ相手の方に、
コピーを出すリズムや
話し方がちょっと似てきた、
と言われたことがあります。

(谷山さんはご自身でも
おっしゃっていますが、
落語家のような話し方をされます。)

谷山さんをトレースしようとし過ぎて、
似ていると言っていただいたのは、
うれしいような、
すこし気恥ずかしいような、
複雑な気持ちでした 笑

 

話は変わりますが、

私は異業種から
コピーライターになって、
本当に良かったと思っています。

それでも、新卒のタイミングで
広告業界を目指していたら、きっと
いろいろスムーズだったのになあと
考えることもありました。

 

このことをお酒の席で、
谷山さんにお話したことがあります。

すると谷山さんは、
「はるもそうだけど、雑種の犬は、
病気にかかりにくくて、
ユニークで面白い。人間も、
同じようなとこがあるんじゃない。」
(事務所には、はるちゃんと言う、
かわいすぎるわんちゃんがいます。)

と、励ましてくださったのです。

 

遠まわりをしまくった私ですが、
これからも、
雑種コピーライターとして、
タフに生きていこうと思えました。

(谷山さんには確認を取っていないので、
発言内容など、誤りがあったら
申し訳ありません・・・)

この11月からは谷山広告を卒業し、
東急エージェンシーで
お世話になっています。

新たな環境で、いい仕事をすることで、
谷山さんはじめ、
お世話になった方々に
恩返しができるよう、がんばりたいです。

1週間お付き合いくださり、
ありがとうございました。

 

***

来週は、Tinderの広告で受賞された、
新人賞同期の石山寛樹さんに
バトンをお渡ししました。

授賞式のあと、初対面にもかかわらず
その場にいた人たちで
朝まで飲んだの楽しかったです!

よろしくお願いします。

NO
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