リレーコラムについて

零度目のバトン

山根哲也

バトンを渡すのに苦労する。
このリレーコラムを書くのは二度目だけど、
たしか前回も次のバトンに苦労した。

どうせなら、まったく違う方向にバトンを飛ばそうと思った。
ということで、次のバトンは杉山恒太郎さんにお願いした。
調べてみると、まだバトンが渡ったことはなかった。

杉山さんがライトパブリシティに来て、かれこれ10年が経つ。
むかし、ライトの特設ページで杉山さんのブログをアップしていた。
僕は、事前の文字校正をお願いされていた。
「こうしたら?っていう部分もあったら教えてね」と言われ、
それを真に受けた僕は、「はい!わかりました!」と
真っ赤っかに赤字をいれて返した。
「……キミ、僕の気持ちも考えてよ」と、
杉山さんはなんとも言えない表情をしていた。
次のリレーコラムは、ただただ楽しみに待とうと思う。

杉山さんと出会わなければ、出会えなかった人がいる。
もりの原野さん、ジャパン・メディカル・カンパニーの大野くん、
DIの山川さん、渋谷ゆうじのゆうじさん、
クリエイティブはもちろん、経営者の人からお店の人まで幅広い。

意思のある磁石。そんなイメージがある。
この人とこの人を引っつけると、きっと面白い反応が起こる。
先のゴールを見据えながら、絶えず動いている。
あと、杉山さんは京都人より京都にくわしい。

京都では、年齢を重ねるにつれて、飲み食いの場所が移動していく。
京都の中心地である、四条界隈。
そこを縦に伸びる通りを、横へ横へと移っていく。

学生の頃は、河原町や木屋町。
雑多な居酒屋や安く飲めるバーが多い。
ちょっと背伸びをして、先斗町。
石畳の情緒ある雰囲気は、ここぞ!というデートで行った。
さらに大人になると、
鴨川を渡り、花見小路や祇園あたりに流れつく。

大学を卒業して、僕は東京に出てきてしまった。
だから、僕は川を越えきれていない。
京都に観光に行くという人に
「オススメの店は?」と聞かれると困ってしまう。
大人が行くような京都のお店をあまり知らず、
手札が少なすぎるからだ。
そこで、杉山さんに教えてもらったお店を
オススメとして使わせてもらったりしている。

杉山さんはもちろん、その後にどんなリレーが続くのかも楽しみだ。
(バトンよ、もう当分戻ってくるなよ…)

みなさん、一週間ありがとうございました。
それでは、杉山さん。一週間よろしくお願いします。

NO
年月日
名前
5793 2024.11.05 御倉直文 コピーと短歌は似ているか?違うか?
5792 2024.11.04 御倉直文 短歌、はじめました。
5791 2024.11.01 長谷川智子 愚痴る力
5790 2024.10.31 長谷川智子 茄子の煮物はタイムマシン
5789 2024.10.29 長谷川智子 スペイン語に騙されて。
  • 年  月から   年  月まで